みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

2023-01-01から1年間の記事一覧

【聴いた】春にして君を離れ

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる…女の愛の迷いを冷たく見据え…

【読んだ】父を撃った12の銃弾

12歳の少女ルーは、父とともに亡き母の故郷に移り住んだ。それまでは父とふたり、各地を転々としながら暮らしてきたが、娘に真っ当な暮らしをさせようと、父サミュエルは真っ当に働くことを決めたのだ。しかし母方の祖母は父娘に会おうとしない。母はなぜ死…

【聴いた】スクラップ・アンド・ビルド

「じいちゃんなんて早う死んだらよか」。ぼやく祖父の願いをかなえようと、孫の健斗はある計画を思いつく。自らの肉体を筋トレで鍛え上げ、転職のため面接に臨む日々。人生を再構築中の青年は、祖父との共生を通して次第に変化してゆく―。瑞々しさと可笑しみ…

【読んだ】ホテル・ネヴァーシンク

ニューヨーク州、キャッツキル山地の山あいにそびえる“ホテル・ネヴァーシンク”。ポーランド系ユダヤ人のシコルスキー一家が1930年代に大邸宅を買い取って開業したこのホテルはやがて、トルーマン大統領にも愛される、アメリカ屈指のリゾートに成長する。し…

【聴いた】こうふく あかの

お前は誰だ。俺の子ではない、お前は誰だ-- 。三十九歳。男は、妻から妊娠を告げられた。それが、すべての始まりだった。それから三十年の時間が流れた。 「こうふくみどりの」に引き続き、audibleで聴いた。 舞台は東京で、大阪の緑ちゃんが直接的に出てく…

【聴いた】こうふく みどりの

辰巳緑、十四歳。夫が失踪中のおばあちゃん、妻子ある男性を愛したお母さん、バツイチ(予定)子持ちの藍ちゃん、愛娘桃ちゃん。女ばかりの辰巳家と、謎の女性棟田さん。それぞれのが抱える、過去とは。 audibleで。 それぞれの女子が生きてきた道を思い巡ら…

【聴いた】みんな知ってる、みんな知らない

1995年6月4日、奇しくも同じ日に起こった“事件"により、9歳の二人の少女は49日間、一人きりでの軟禁を余儀なくされた。奇跡的に生還を果たして20年後、封印してきた記憶を二人が徐々に取り戻すとき、再び事態が動き出す! 韓国人女性作家の新星による、スリル…

【聴いた】むらさきのスカートの女

近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない“わたし”は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導する。『あひる』、『星の子』が芥川賞候補となった話題の著者による待望の新作中…

【聴いた】ちいさこべ

茂次は大工の若棟梁だが、川越に出仕事に行っている間に、江戸で起こった大火事で両親も店も失ってしまう。自力でどうにか家業を再興させようと息巻くが、同じ火事で焼け出されて親を失ったおりつを放っておけず、炊き出しの世話などをさせる名目で彼女を引…

【読んだ】まだなにかある

少年は海で溺れていた…見知らぬ町で目覚めたとき、16歳のセスはそれだけを覚えていた。『混沌の叫び』シリーズ、『怪物はささやく』につづく話題作!全英ベストセラー小説待望の邦訳ついに刊行! グドマンドとまた会えるといいなあと願いながら読んだ。解ける…

【読んだ】自由を盗んだ少年

脱北して北朝鮮から「生還」した少年が、北朝鮮の子どもたちの悲惨を赤裸々に書き記した衝撃の手記。 「死にたくなかった。どれほど苦労してここまで来たのか。死んで行く人、死んだ人たちを数えきれないほど見てきて、死体の横で眠ったこともあるぼくでは …

【読んだ】鏡の男

ある雨の朝、ストックホルムの公園でジャングルジムに吊された少女が発見された。現場に駆けつけた国家警察刑事ヨーナ・リンナは遺体を一目見て驚愕する。彼女は五年前の誘拐事件で行方不明となった被害者だった……。警察は監視カメラの映像から、現場近くで…

【読んだ】サスペンス作家が人をうまく殺すには

売れない作家、フィンレイの朝は爆発状態だ。大騒ぎする子どもたち、請求書の山、撒き散らされたコーヒーの粉。もう、だれでもいいから人を殺したい気分――とはいえ、本当に殺人の依頼が舞い込むとは! レストランで小説の執筆の打ち合わせをしていたフィンレ…

【読んだ】グッゲンハイムの謎

夏休みを迎えた12歳のテッドは、母と姉といっしょに、グロリアおばさんといとこのサリムが住むニューヨークを訪れた。おばさんはグッゲンハイム美術館の主任学芸員で、休館日に特別に入館させてくれた。ところが改装中の館内を見学していると、突然、何かの…

【読んだ】木曜殺人クラブ 二度死んだ男

老人探偵グループ〈木曜殺人クラブ〉メンバーのエリザベスが、死んだはずの因縁ある英国の諜報員から手紙を受け取った。彼は2千万ポンド相当のダイヤを盗んだ疑いを掛けられて米国のマフィアから狙われており、協力を求めてきたのだ。そしてクラブのメンバ…

【読んだ】迷犬マジック2

マジックは今日も〝迷い犬〟として誰かのもとを訪れる。マジックと一緒にいると、これまではまったく接点のなかった人との会話が生まれて気持ちが変わったり、自然と未来に光が差してきたりする。みんな、「マジックに出会った瞬間」から奇跡が起きている!? …

【読んだ】ラスト・ウェイ・アウト

テッド・マッケイは自分の頭に向けて拳銃をかまえた。妻と娘が旅行中の今日、とうとう自殺を決行するのだ。引き金に指をかけたそのとき、玄関の扉が激しく叩かれた。リンチと名乗った突然の来訪者は、ある「組織」からテッドへ依頼を伝えに来たと語りはじめ…

【読んだ】噤みの家

米国で圧倒的人気の女刑事シリーズ最新作! ある夜、ボストンの住宅街に響いた銃声。警察が駆けつけると、部屋には頭を撃ち抜かれた男の遺体と12発の弾丸を受けたコンピュータ、そして銃を手にした男の妻がいた。殺人容疑で逮捕された妊娠中の妻イーヴィは容…

【読んだ】このやさしき大地

1932年、ミネソタ。教護院に暮らすオディは、ある日、暴力を振るう職員を殺してしまう。彼はおばに会うため、兄や親友、竜巻で母親を失ったばかりのエミーと施設から逃げ出し、一路カヌーでミシシッピ川を目指すが――。少年たちのひと夏の冒険と成長の物語。 …

【読んだ】完璧な家族

監禁小説の傑作『棺の女』、待望の続編! ある朝突然、何者かに銃撃された一家。思春期の次女と幼い長男、母親とその恋人は一瞬にして命を奪われた。二匹の犬とともに姿を消した16歳の長女ロクシーの行方と事件の真相を追うのは、ボストン市警の豪腕女刑事D・…