みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

【聴いた】赤ひげ診療譚

長崎留学から幕府御番医をめざして帰ってきた見習医の保本登は、小石川養生所にあずけられる。“赤ひげ”と呼ばれる医長新出去定に対して事あるごとに反抗していたが、やがて医者としての新出去定に魅せられていく・・・。 山本周五郎の連作短編集で、江戸時代…

【読んだ】老い蜂

友安小輪は、怯えていた。恋人とともに住むアパートに、突然謎の老人が現われ、昼夜を問わずいやがらせを始めたのだ。近くの交番で被害を訴えても、まともに取り合ってもらえない。その数ヶ月後、建築士が何者かに殺害され、その妻が老人に略取されるという…

【読んだ】夜を生き延びろ

1991年、冬の深夜零時、人けのないダイナーの駐車場から発進する一台の車。助手席には、映画オタクの女子大学生チャーリーが座っている。ハンドルを握るのは正体不明の男。ふたりは知り合ってまもない。だが、チャーリーはすでに確信している。この男、二か…

【読んだ】奇妙な絵

優しくて内気な少年テディ。その面倒を見るベビーシッターのマロリーはある日、テディが奇妙な絵を描いていることに気がつく。森の中で、女の死体を引きずっている男の絵だ。テディが何かに取り憑かれたように描き続ける、不気味な絵に隠された真相とは――? …

【聴いた】かあちゃん

江戸の貧乏長屋で5人の子供を育てるお勝。亭主に先立たれたあと、女でひとつで子供を食わせている。涙脆くて気の良い、よく人の面倒を見る性格で、困っている人を見れば放っておけない性分だった。お勝は口が達者で大屋でも町役でもやり込める。その面倒見の…

【聴いた】糸車

お高は病気の父と幼い弟を抱えて家計を回していたが、かなり苦しい暮らしであった。お高の父・依田啓七郎は本当の父ではない。実の親は信濃国松本藩に仕える西村金太夫であった。当時の金太夫は困窮して養育することに事欠く有様だったので、しるべの世話で…

【読んだ】最後の語り部

十三歳のペトラは家族と共に崩壊目前の地球を脱出し新天地を目指す植民船に乗る。物語を聞かせてくれた大好きなおばあちゃんを残して。目的地に到着するまで眠っているあいだに、ペトラの脳には膨大な民間伝承や神話がインストールされる。そしてまた家族一…

【聴いた】書斎の死体

書斎に転がる死体なんて探偵小説の中だけ―が、現実に見知らぬ女性の死体が大佐の書斎で発見された。深まる謎を解くため、ミス・マープルが駆り出され、まもなく被害者と“マジェスティック・ホテル”の関係が明らかになるが…クリスティーが「ありふれた設定」…

【聴いた】五匹の子豚

母は無実だったのです―娘の頼みにポアロの心は動いた。事件が起きたのは16年前。若い恋人に走った高名な画家を妻が毒殺、裁判の末に獄中死したのだ。殺人犯を母に持った娘の依頼で再調査に乗り出したポアロは、過去へと時間を遡り、当時の状況を再現してゆく…

【読んだ】ナッシング・マン

12歳のイヴは、連続殺人犯〈ナッシング・マン〉に家族を惨殺された。唯一の生存者となった彼女は成人し、幸福だった人生をぶち壊しにした殺人鬼の正体をつきとめようと心に誓い、その経緯をまとめたノンフィクション小説『ナッシング・マン』を出版する。一…