みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【読んだ】鹿狩りの季節

鹿狩り帰りの車の血痕と雪の翌朝の少女失踪事件は田舎町の平和な仮面を剥ぐ大きなうねりとなる―― 1985年11月、ネブラスカ州ガンスラム。鹿狩りの季節を迎えた田舎町で、女子高生ペギーが失踪した。当初は家出と見られたが、弟マイロは不審に思い、周囲に聞き…

【読んだ】グレイス・イヤー: 少女たちの聖域

ガーナー郡では、少女たちに“魔力”があると信じられている。男性を誘惑したり、妻たちを嫉妬に狂わせたりできるのだと。その“魔力”が開花する16歳を迎えた少女たちは、ガーナーの外に広がる森の奥のキャンプに一年間追放される。“魔力”を解き放ち、清らかな…

【読んだ】盗作小説

小説講師として才能のない生徒の面倒を見る作家ジェイコブ。中でも反抗的な生徒エヴァンの存在は、いまの彼の立場をより惨めなものにさせていた。ある日、エヴァンが死んでしまう。彼が遺したプロットは普段の彼からは考えられないほど完璧だった。そして…… …

【聴いた】香君

遥か昔、神郷からもたらされたという奇跡の稲、オアレ稲。ウマール人はこの稲をもちいて帝国を作り上げた。この奇跡の稲をもたらし、香りで万象を知るという活神〈香君〉の庇護のもと、帝国は発展を続けてきたが、あるとき、オアレ稲に虫害が発生してしまう…

【読んだ】だからダスティンは死んだ

ボストン郊外に越してきた版画家のヘンと夫のロイドは、隣の夫婦マシューとマイラの家に招待された。食事後にマシューの書斎に入ったとき、ヘンは2年半前に起きたダスティン・ミラー殺人事件で、犯人が被害者宅から持ち去ったとされる置き物を目にする。マ…

【読んだ】アーダの空間

500年の時空を超えた、輪廻転生の壮大な物語 〈Ada〉という同じ名前を持つ4人の女――1459年、アフリカの海浜の村で、赤子を失って悲嘆に暮れる若い母アダー。1848年のロンドンで、ディケンズと逢瀬を重ねる伯爵夫人で数学者のエイダ。1945年、ドイツの強制収…

【読んだ】断絶

六歳のとき中国からアメリカに移民したキャンディスは、大学卒業後にニューヨークへとやってくる。出版製作会社に職を得るも、やりがいは見出せない。だがそんな日常は、二〇一一年に「シェン熱」が中国で発生したことで一変する。感染するとゾンビ化し、生…

【聴いた】オリエント急行の殺人

真冬の欧州を走る豪華列車オリエント急行には、国籍も身分も様々な乗客が乗り込んでいた。奇妙な雰囲気が漂う車内で、いわくありげな老富豪が刺殺体で発見される。偶然乗り合わせたポアロが捜査に乗り出すが、すべての乗客には完璧なアリバイが……ミステリの…

【読んだ】荒野にヒバリをさがして

復活祭の休みで退屈していたニッキーと兄のケニーは、気晴らしのつもりで、犬のティナを連れて、田舎へハイキングに出かけた。春先に鳴くヒバリを見るため――。ところが、季節外れの雪のせいで、荒野で道を見失ってしまう。必死で帰り道をさがしながら、ニッ…