みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

【読んだ】8つの完璧な殺人

ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。マルコムは10年前、犯罪小説史上もっとも利口で、もっとも巧妙で、もっとも成功確実な“完璧な殺人”が登場する8作を選んで、店のブログにリストを掲載した。『赤い館の秘密』、『ABC殺人事件』、『見知らぬ乗客』……。捜査官によると、それら8つの作品の手口に似た殺人事件が続いているという。犯人は彼のリストに従っているのか? ミステリーへの愛がふんだんに込められた、謎と企みに満ちた傑作!

読んだことのある小説が物語の中に出てきて語られると嬉し楽しい。

はじめから主人公は信頼できない語り手で、作者の企みが満ち溢れていた!

猫が幸せであり続けますように。

 

 

【聴いた】特捜部Q檻の中の女

捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。とはいっても、オフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人アサドの一人だけだったが。未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。まずは自殺と片付けられていた女性議員失踪事件の再調査に着手したが、次々と驚きの新事実が明らかに!

audibleで。

犯人に起きた事には同情するけど、だからと言ってこんな仕打ちは・・と思った。

ミレーデに虫歯があるのが意外だった。めっちゃケアしてそうなのに。そして痛そうだった。ペンチを登場させるには、虫歯にするしかなかったのかな。しかし奥歯を抜くって相当なことだ。だってすごくでかいよね、奥歯って。とハラハラした。

カールとアサドを取り巻くものが、陰鬱なことばかりでなく、ユーモア描写が多いのも良かった。

カールに命の危機が起こり、人生の素晴らしかった日々を走馬灯に起こそうとするのに「何も浮かばない」と諦める描写が、シリアスなシーンの真最中になんだと笑った。

 

 

【読んだ】誰も悲しまない殺人

顔をつぶされ殺された被害者。犯人の目的は

顔を撃たれ殺されたリジー。リジーは町の野球チームのエースを引退に追いやったために嫌われており、町の誰もが彼女の死に同情しない。ある事情でリジーと結婚した元エースが失踪し、警察は彼が犯人とみて捜査を行うなか、彼女が接点不明の有名インフルエンサーに別荘を貸していたことが判明し。

殺されたリジーが不憫で、なんだってこんなに街の人から嫌われているのかと、嫌う住人たちの気持ちが理解できなかった。それがアメリカの田舎というものなのか。

湖畔での出来事と都会での出来事が交差して物語が進むなか、違和感を感じていたら、ああやっぱりかと思った。

ただし、やっぱりかだけでは終わらず、ここからどうしていくんだいと、ハラハラした。面白かった。このまま上手くやり続けますように。