みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【読んだ】悪の猿

シカゴを震撼させる連続殺人犯“四猿”。「見ざる、聞かざる、言わざる」になぞらえ被害者の身体の部位を家族に送りつけてから殺す手口で、長年捜査を進める刑事ポーターも未だその尻尾を掴めずにいた。だが事態は急変する―四猿と思しき男が車に轢かれ死んだの…

【読んだ】レイチェルが死んでから

姉の家を訪れたノーラが最初に目にしたのは吊された番犬の死骸だった。そして血まみれで横たわる姉レイチェル。誰かが姉を殺したのだ。残酷な現実をまえに深い喪失感に苛まれたノーラは、犯人捜しに執着していく。彼女は十五年前にレイチェルが襲われたある…

【読んだ】潤みと翳り

企業の合宿研修で森に入った五人の女性。道に迷い、やっとの思いで脱出したとき、そのうちの一人が忽然と消えていた。手がかりは消えた女性が連邦警察官フォークの携帯電話に残したボイスメッセージ。遭難か、事件か。外界から隔絶された大自然は、女たちの…

【観た】500ページの夢の束

『スター・トレック』が大好きで、その知識では誰にも負けないウェンディの趣味は、自分なりの『スター・トレック』の脚本を書くこと。 自閉症を抱える彼女は、ワケあって唯一の肉親である姉・オードリーと離れて暮らし、ソーシャルワーカーのスコッティの協…

【読んだ】渇きと偽り

連邦警察官フォークは二十年ぶりに生まれ育った町へ帰ってきた。旧友のルークが自殺を遂げたと聞きつけたのだ。妻子を道連れに、なぜか赤ん坊を一人残して―。ルークの親から心中事件の真相究明を依頼されたフォークは、干魃にあえぐ灼熱の町で、自身の秘めた…

【読んだ】沼の王の娘

拉致監禁犯の男とその被害者のあいだにできた娘―それがわたしだ。原野の沼地で生き抜く術を熟知した父を太陽のように崇めながら、12歳まで電気も水道もない小屋で育った。そう、あの日までは。そして今日、終身刑の父が看守を殺して逃走した。父を捕まえられ…

【読んだ】汚れなき子

真夜中、ひと組の母娘が救急車で病院に搬送された。母親は自動車事故に遭い、重傷を負っていた。母親といっしょにいた少女は幸い無傷だった。母親が救命処置を受けている間、少女は看護師に身元を聞かれるが、少女は母親の名前がレナであること以外は何も明…