みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【読んだ】アニーはどこにいった

妹アニーに起きた忌わしい出来事が再び起こる。そう告げる不吉なメールでぼくは故郷に呼び戻された。ぼくの前任の教師は、「息子じゃない」という血文字を残して息子を惨殺したのち、自殺したという。その血文字にこめられた真意を、ぼくは知っている。8歳の…

【読んだ】国語教師

十六年ぶりに偶然再会した、元恋人同士の男女。ふたりはかつてのように物語を創作して披露し合う。作家のクサヴァーは、自らの祖父をモデルにした一代記を語った。国語教師のマティルダは、若い男を軟禁する女の話を語った。しかしこの戯れこそが、あの暗い…

【読んだ】城の王

11歳のフーパーの屋敷に、家政婦の母親ともども同居することになった同い年の少年キングショー。その日から、フーパーの執拗ないじめが始まった。二人の暗闘に、双方の親は全く気づかない。追い詰められるキングショー。そして衝撃の結末が。MBE勲章受章作家…

【読んだ】落ちた花嫁

ニューヨークの瀟洒なアパートに暮らし、順調にキャリアを重ねてきたエリーの夢は結婚だった。ロマンスを求めて六年、ようやくめぐり会えた相手は投資会社のアナリストで、エリーはまもなくプロポーズされた。彼女の幸福な未来も、そのとき確かに約束された…

【読んだ】アーモンド

扁桃体が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ。そんな彼は、十五歳の誕生日に、目の前で祖母と母が通り魔に襲われたときも、ただ黙ってその光景を見つめているだけだった。母は、感情がわからない息子に「喜」「怒」「…

【読んだ】彼女のかけら

ショッピングモールで少年による銃乱射事件が発生。偶然居合わせた警察署通信係のアンディは、警官だと勘違いされ、銃口を突きつけられる。震える彼女の前に立ちはだかったのは母のローラ。ごく平凡に生きてきたはずの母親は、犯人のナイフを素手で受け止め…

【読んだ】僕が死んだあの森

母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望…

【読んだ】閉じ込められた女

真冬のアイスランド高原地帯、猛吹雪に閉ざされた農場に一人の男が現れる。農場を営む夫妻は、あり得ない天候下での来訪に不審を抱くものの、男を招き入れた。その夜、男が家の中を探る気配があった。夫エイーナルは怒りを抱き男を問い詰める。妻のエルラは…

【読んだ】無痛の子

いくつもの小さな皮膚片が剥がされた女性の遺体。女刑事D・D・ウォレンは現場検証中に階段から転落し、大怪我を負う。ペインコントロールのために訪れた医院で出会った精神科医アデラインは先天性無痛症を抱え、それ故に痛みを専門にしたという。やがて第二…

【読んだ】スーツケースの中の少年

旧友から頼まれ、コインロッカーに荷物を取りに行った看護師のニーナ。重いスーツケースに入っていたのは裸の男の子だった。母親は?なぜ裸でスーツケースに?母語が異なり言葉の通じぬ幼い男児を守ると決めたニーナ。二人を追う謎の大男の正体は。『ミレニア…