脱北して北朝鮮から「生還」した少年が、北朝鮮の子どもたちの悲惨を赤裸々に書き記した衝撃の手記。
「死にたくなかった。どれほど苦労してここまで来たのか。死んで行く人、死んだ人たちを数えきれないほど見てきて、死体の横で眠ったこともあるぼくでは ないか。誰よりも間近に数多くの死を目撃したじゃないか。だからこそ、生きたかった。ここでこんなにあっけなく終わりにしたくなかった。(本文より)」
色々な事に挑戦出来る自由、発言や思想の自由、飢えて死ぬ恐怖を感じない暮らし。
当たり前がまかり通らないのが北朝鮮なのだと、北朝鮮の一般の方々の暮らしぶりをかいまみれた。
イエローモンキーもかつて歌っていました、
「不自由と嘆いている自由がここにある」
呑気に暮らせているありがたさを感じながら読み終わった。