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【読んだ】閉じ込められた女

真冬のアイスランド高原地帯、猛吹雪に閉ざされた農場に一人の男が現れる。農場を営む夫妻は、あり得ない天候下での来訪に不審を抱くものの、男を招き入れた。その夜、男が家の中を探る気配があった。夫エイーナルは怒りを抱き男を問い詰める。妻のエルラは恐怖に駆られて母屋を飛び出し、地下室に逃げ込んだ。その頃レイキャヴィーク警察の女性刑事フルダは、若い女性の失踪事件を追っていた。男性優位の警察社会で必死に奮闘するフルダだったが、家族の中では悲劇が進んでいた。ミステリファン大絶賛のフルダ・シリーズ。哀しき人生を遡る逆年代記、ついに完結!

みんな、なんてかわいそうな展開。

登場人物の印象が、がらりと変わる面白さは良かった。

フルダシリーズ3作目にして最終巻な訳ですが、1作目の悲劇を思うと全く前向きに思えない悲しいエンド。

パラレルワールドでは、出世し、娘と共に幸せなフルダがいることを信じたい。

農場の近くの村に住む、警部補イェンスが、かつて一発屋のポップスターだったという、

「いる?その情報」なエピソードだけが微笑ましかった。