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【読んだ】潤みと翳り

企業の合宿研修で森に入った五人の女性。道に迷い、やっとの思いで脱出したとき、そのうちの一人が忽然と消えていた。手がかりは消えた女性が連邦警察官フォークの携帯電話に残したボイスメッセージ。遭難か、事件か。外界から隔絶された大自然は、女たちの虚飾を容赦なく剥ぎ取っていく。オーストラリアの豊かな森を舞台に繰り広げられる、衝撃のサスペンス。英国推理作家協会賞受賞『渇きと偽り』続篇!

遭難した女たちの時系列と、捜査にあたるフォークの時系列とが交互に語られ、最後に真相が昇華するかたち。前回と同じですね。

山の遭難だけでなく、フォークの本業である、汚い金事件の捜査も追いかけながら、様々な親子関係や、過去の連続殺人犯の話も絡み、脳内が忙しかった。

脳みそのあちこちに、ポイントを置いておかないといけない感じ。

前回は灼熱の夏が舞台だったが、日付の描写がなく。オーストラリアなら12月くらいだろうと想像し、夫や子どもに「オーストラリアの夏って何月だと思う」と聞いて、それぞれが「12月」と言ったもんだから、12月をほぼ確定としていたのに、

今回は冷雨の秋か冬が舞台の中(例によって日付描写なし)、フォークが前回の事件について「今年」言及しており予想が外れていた事に衝撃を受けた。オーストラリアの灼熱の夏は12月じゃないんだ!

じゃあ、1月か2月だったのか、今回は6月か7月?と、またもや日付に固執しつつ読んだ。

干ばつでカラッカラだった前回と違い、今回は寒くてびしょ濡れのフォーク捜査官。

毎回、出てくる女と、少しだけいい感じになるが、恋愛描写は嫌いなので、「うまくいくな、うまくいくな・・」と念じながらも読んだ。