周囲を雪と氷に覆われた山。両親の車に乗っていた五歳の少女は、外に出て…次の瞬間消えていた。吹雪の山で少女は死んでしまったものと思われ、三年の月日が過ぎた。だが両親はあきらめきれず、行方不明の子ども専門の探偵ナオミに最後の望みを託した。生きていようが死んでいようが、必ず見つけ出す。深い森に閉ざされた山のなかで、“子ども見つけ屋”ナオミの闘いがはじまる。
主人公ナオミのすっぽり抜けた幼少期の記憶だとか、かって知ったる登場人物だとか、設定説明的な文章がやたら出てくるので、
「なんだ、またシリーズものの途中の巻に手を出しちまったか?」と心配になったが、大丈夫。これからシリーズになる一発めだった。
少女が無事な姿で見つかるよう、酷い目に合わないよう、願いながら、ナオミの捜査っぷりを見守った。
読んでいてなんとなく「守り人シリーズ」が被った。ナオミはバルサ。ジェロームはタンダ。タンダも戦争のせいで腕を無くす共通点。
ややネタバレ感想
ミスターBに救いがなさすぎてかわいそうだった。
ナオミが妹を見つけ出せますように!
次の話も早く出版されますように!