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【聴いた】糸車

お高は病気の父と幼い弟を抱えて家計を回していたが、かなり苦しい暮らしであった。
お高の父・依田啓七郎は本当の父ではない。実の親は信濃国松本藩に仕える西村金太夫であった。当時の金太夫は困窮して養育することに事欠く有様だったので、しるべの世話で啓七郎にお高を遣ったのであった。その後に出世を果たした金太夫は啓七郎の元へ遣ったお高のことを気にしていたが、啓七郎が妻に先立たれ、お高をもらった後で生まれた弟と共に貧しい暮らしをしていると聞き、これまでの養育料を払った上でお高を引き取ると申し出た。啓七郎も「松本の家に戻る方がお前の行く末のためだから」とお高に帰ることを進めたが、お高は聞き入れなかったのであった。
ある時、啓七郎はお高の生みの母・お梶が危篤になり、お高に一目会いたがっているので、お高に一度松本へ向かうよう言った。お高は、これでお終いになるかもしれないのなら一度は生みの母のお顔を見せて頂こうと思い、その言葉に従うが……

中学生の頃、国語で読みましたね。

当時はお高の思いに振り切って共感していたが、大人になった今は、育てのお父さんの気持ちも、産みのお母さんの気持ちもわかるなーと思った。

千曲川の匂いがするかのような新鮮なカジカの描写に始まります。昔の読み物によく出てくるな、カジカ。

スズキ目カジカ科に属する魚。

「盆土産」(えんびふらい)にも出てきて、主人公の男の子が「ばためくなじゃ、こりゃあ」って言うよね。

糸車