長崎留学から幕府御番医をめざして帰ってきた見習医の保本登は、小石川養生所にあずけられる。“赤ひげ”と呼ばれる医長新出去定に対して事あるごとに反抗していたが、やがて医者としての新出去定に魅せられていく・・・。
山本周五郎の連作短編集で、江戸時代の小石川養生所を舞台とした時代小説である。
Audibleで。
一話目の登が不貞腐れたやつなので、なんだこいつは。ずっとこの調子かと思いながら聴いていたが、徐々に改心。
赤ひげ先生の、悪人の中の善を引き出してこそ、という姿勢が見習いたい。
「おくめ殺し」がスカッとする話で良かった。
猪之と藤吉の話も笑えて面白かった。