内容(「BOOK」データベースより)
ある日突然発症し、一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる病「異形性変異症候群」。政府はこの病に罹患した者を法的に死亡したものとして扱い、人権の一切を適用外とすることを決めた。不可解な病が蔓延する日本で、異形の「虫」に変わり果てた引きこもりの息子を持つ一人の母親がいた。あなたの子どもが虫になったら。それでも子どもを愛せますか?
表紙は気味が悪いが、面白かった!
作者の子育て論なんだ、この物語は。
主人公の美晴さん、初めはどうしようもない母親だな、とイライラしたが、
根の素直さと、徐々に逞しくなっていくさまが良かった。
虫になっちゃった優一君も、グロテスクでおぞましく感じたが、物語が進むにつれ、可愛らしく感じる不思議。
自然と2人を応援しちゃう。
親という字は、「木の上に、立って見る」!
あと、異形たちのイラストもあればもっと良かったなあ。想像の足しにしたい!
メフィスト賞を受賞しているそうです。
メフィスト賞、チェックしようー。