いじめっ子のジュリアン、オーガストの幼なじみのクリストファー、優等生のシャーロットの3人の視点から語られる「もうひとつのワンダー・ストーリー」。この本の中ではオギーは脇役であり、オギーとの出会いによってそれぞれがどのように影響を受けて変化していったかを描いています。冒頭には、続編は書かないつもりでいた著者が『ワンダー』刊行後に米国で起こった「ジュリアンになるな」運動に違和感を持ち、本作を書くことにした経緯がつづられています。
よかった!ジュリアンに愛情深く道を諭してくれる身内がいてよかった!おばあちゃん!
どんなに良い人間も、時には間違う。浅はかなことをしてしまう。
「あやまちから学ぶ。そしてよりよい自分になるんだ」
クリストファーとシャーロットの物語もとてもよかった。その気持ち、わかるわかる。
学校生活、人間関係、子どもだって毎日大変だ。
「この地球上には、悪い人よりいい人が多いと信じている」
どの登場人物に対しても、優しい眼差しを向ける作者が好きだ。いい人だ。