オーガスト・プルマンはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、はじめて学校に通うことになった。だが生徒たちはオーガストの顔を見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて「病気がうつる」と避けるようになる。一方で、オーガストの話をおもしろいと感じる同級生は少しずつ増えていた。そんなとき、夏のキャンプで事件が起こる……。全ての人に読んで欲しい、心ふるえる感動作。
「少しだけ余分に人に親切にしてみよう(J.バリー)」
なんて素敵な言葉。
オーガストのママが言うように、
この地球上には、悪い人よりいい人が多いと信じている。
「特別な男の子」であるオーガストを囲む、クラスメイトの面々であったり、
我慢を強いられたお姉ちゃんヴィアであったり、
仲良し家族に憧れているお姉ちゃんの親友、ミランダであったりの、
各々の心情が描かれているのも、多角的に考えられて、とてもいい。
最後はまさに「こころふるえる」
この作品が発表された時アメリカでは、
いじめっ子の「ジュリアンになるな」運動的なものがあったそう。
映画を観た時も、本を読んでも、やはり一番心配なのは、ジュリアン。
彼については次作で触れられるようなので、早速読もうと思う。