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【読んだ】鹿狩りの季節

鹿狩り帰りの車の血痕と雪の翌朝の少女失踪事件は田舎町の平和な仮面を剥ぐ大きなうねりとなる―― 1985年11月、ネブラスカ州ガンスラム。鹿狩りの季節を迎えた田舎町で、女子高生ペギーが失踪した。当初は家出と見られたが、弟マイロは不審に思い、周囲に聞き込みをする。やがてペギーに好意を抱いていた知的障害のある青年ハルが鹿狩りの帰りに血が付いたトラックに乗っていたことから疑惑の目を向けられる。ハルの無実を信じて事件を調べる保護者代わりの中年夫婦、姉の行方を追うマイロ、何かを隠している町の人々とハル……様々な思惑の果てに浮かぶ真実とは? アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作。

舞台となる田舎町で、不倫浮気が蔓延している事実が中盤ほどで語られ、いやだなあと思った。

アルマはもっと素直になれば良いのにと心配した。

幸せな日常を装いつつ、裏側には何かを隠して暮らしている様子が描かれていたけど、作者の眼差しは優しい印象を受けた。

「ありふれた祈り」を思い出した。