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【読んだ】怪物はささやく

怪物は真夜中過ぎにやってきた。墓地の真ん中にそびえるイチイの大木の怪物がコナーの部屋の窓からのぞきこんでいた。
おまえに三つの物語を話して聞かせる。わたしが語り終えたら、おまえが四つめの物語を話すのだ。
闘病中の母の病気が再発、学校では母の病気のせいでいじめにあい、孤立……。そんなコナーに怪物は何をもたらすのか。
夭折した天才のアイデアを、カーネギー賞受賞の若き作家が完成させた、心締めつけるような物語。

人間の心の複雑さを。

善悪は表裏一体というような。

良い考えをする自分も、悪い考えをする自分も、ひっくるめてひとりの人間だということ。

そこを自分で感じて、認めるってかなり難しいことだよね、コナー、頑張ったね、と思った。

認めた時に、また視野が広がってよかった。きっと乗り越えられる。