メガヒット・ミステリ『ハリー・クバート事件』の著者が
再びあなたに徹夜を強いる!
裕福な伯父一家に何があったのか・・・・・・?作家であるぼく、マーカス・ゴールドマンは新作を書きにフロリダの別荘を訪れたが、そこで、かつての恋人アレクサンドラと再会する。彼女とぼくは、ある出来事のせいで別れたのだった。それはぼくと従兄弟と伯父夫婦、そしてアレクサンドラ姉弟の関わる悲劇だった。ゴールドマン家を襲った悲劇とは何だったのか?『ハリー・クバート事件』で衝撃的なデビューを飾った著者の第二弾。作家マーカスの鮮烈なビルドゥングス・ミステリ。
意地を張り合ってしまったり、嫉妬にまみれたり、相手を守りたくて隠し事をしたり、
そんなこんなで悲劇に。
読み終わった後も、救いのあるような物語には思えず、マーカスよいやマーくんよ、この体験と真相で、より一層後悔の方が大きいだろうよ、とモヤモヤした。
そもそも、ミステリーの中での恋愛描写は好きじゃないので、読んでてイライラの方が大きかった。
犬をダシにするのも嫌だったな。
あと、前作の出来事に全く触れられていないのも、なんで?
前作と同じ名前の人の、設定が違うのもなんで?
もっと言えば、主人公が過去にこんな強烈な体験をしてるのに、前作ではちっとも触れられてなかったのも不自然じゃないか。(続編ありきで書かれたのでないなら仕方がないけどさ)
本国では更に続編が出ているようで、この設定の違いについての謎は解けるのか、気になるので読みたい。