12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2667
ナイス数:22
晴れた日の森に死す (創元推理文庫)の感想
これはエリケの物語。
え!エリケ?えー、エリケ!?ってなった。
犯人は、こいつか?と思って、一旦違うか、と思った挙げ句、の人物。
切ない。気の毒。そんな気持ち。
本国ノルウェーでは、セイエル警部を主人公とした、シリーズものの一冊らしい。
それなので、唐突にセイエル警部のロマンスをぶっ込まれても戸惑うだけだった。
銀行強盗のモルガンがいいヤツで憎めない。
読了日:12月05日 著者:カーリン・フォッスム
冷たい家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)の感想
登場人物に対する印象が終盤でガラガラと変わる。エドワードに至っては、キャラクター性がギャグにもなりそう。
家のシステムよ、あっさりハッキングされてんじゃないよ、と思うこともあったが、概ねハラハラと一気読み。
猫が一番かわいそう。ひどいや。サイモンのばか。
子どもを使ってエマを脅迫してたのもサイモンだったってことか。
読了日:12月08日 著者:JP. ディレイニー
聖エセルドレダ女学院の殺人 (創元推理文庫)の感想
舞台は1890年代。
ビクトリア朝時代。
中学生だったなら、この物語を心底楽しみ、
それぞれの個性的なキャラクターを、イラストに描きあげたい!
と思うくらいのめり込めたに違いない。
今でも十分楽しめたけど、どうしても大人の視点で読んでしまう悲しさ。
ルイーズが好き。
読了日:12月15日 著者:ジュリー・ベリー
失踪者〈上〉 (創元推理文庫)の感想
主人公にいらつく。
登場人物が多い。
そんなこったろうと思った、で下巻に向かいます。
読了日:12月15日 著者:シャルロッテ・リンク
失踪者〈下〉 (創元推理文庫)の感想
まず主人公にいらつく。 そして登場人物が多い。
上巻末の展開に、そんなこったろうと思った、で下巻へ。
〈震えるほどの衝撃〉を期待して読み進めたけど、ただただ脱力。衝撃ってどの部分のこと?
エレインが気の毒なまま終わった。
読んでる間中、火曜サスペンス劇場的な感覚がして仕方がなかった。
読了日:12月19日 著者:シャルロッテ・リンク
迷路の少女 (ハヤカワ文庫NV)の感想
誰もマグダを理解しようとしていない。向き合わない。
見栄っ張りで自己中で「自分が可哀想」な大人ばかり。
自分のことに精一杯になると、子どもがないがしろになることは、ありえる話ではあるが。
しかし、どうしょうもない奴らばかりだった。性にも奔放。
なんでそうパカパカとパートナー以外とやれるのか。
登場人物の過去現在が入り乱れてそれぞれに影響を与えた。
カーチャが幼少期の思い出の地下壕の扉を封じたが、これがマグダ失踪の答えか。
いやな話だった!
読了日:12月20日 著者:シッゲ・エクランド
ささやかな手記 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)の感想
まるで映画を観ているような。
山野原の耳が痛くなるような静けさと、そこに潜んでいた狂気。
暴力と自然の対比。
そして自然もまた美しく、残酷だ。
主人公はろくでなしのようだけど、育った背景を考えると、同情してしまうし、肩入れしてしまう。
少なくとも、老兄弟よりはしごくまっとう。
私は医師の言う「回復のチャンス」を信じたいんだけど、楽観的すぎるかなー。
読了日:12月21日 著者:サンドリーヌ コレット,Sandrine Collette
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