キャリアウーマンのエヴァは37歳で息子ケヴィンを授かった。手放しで喜ぶ夫に対し、なぜかわが子に愛情を感じられないエヴァ。その複雑な胸中を見透かすかのように、ケヴィンは執拗な反抗を操り返す。父親には子供らしい無邪気さを振りまく一方、母親にだけ見せる狡猾な微笑、多発する謎の事件…そんな息子に“邪悪”の萌芽を見てとるが、エヴァの必死の警告に誰も耳を貸さない。やがて美しい少年に成長したケヴィンは、16歳を迎える3日前、全米を震撼させる事件を起こす―。100万人が戦慄した傑作エモーショナル・サスペンス。女性作家の最高峰・英オレンジ賞受賞作。
彼の怒りの元は「なぜ産んだ」という答えを求めての物だったのかな?
なんだかんだ、ケヴィンを一番理解していたのは、母親のエヴァで、ケヴィンもそれが解っているんだろう。
愛せない、でも愛さなきゃ。を見透かされていた。
反抗という形の盛大なためし行為。
そして「自由」でいたかったエヴァの願いが、図らずとも叶えられた皮肉。
どうしたら、このような結果にならなかったんだろうか。
どうしたらケヴィンは安心出来る居場所をみつけられたんだろうか。
とか、色々考えているが、答えはなかなか思い付かない。
しかし、シーリアちゃんだけは幸せでいてほしかったよ!一番同情!かわいそう!
「少年は残酷な弓を射る」っていうタイトルがいかすなー。
原題は「We Need to Talk About Kevin」
映画はなんかおっかなくて、今のところは観る気がしない。
本も表紙が気持ち悪かった。
- 作者: ライオネル・シュライヴァー,光野多惠子,真喜志順子,堤理華
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