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【読んだ】モンスター・パニック!

作家マックス・ブルックスのもとに手記が届けられた。それはレーニア山の噴火による被災地のひとつ、廃墟となったエココミュニティで発見された住人の日記だった。廃墟には生存者がおらず、二名の住人が行方不明となっている。すべての通信手段も脱出ルートも失われたコミュニティで、いったい何が起きたのか? 未だ原因が明かされていない集落全滅の真相とは?

武器も食糧もないひとびと。地面に刻まれた人間そっくりの巨大な足跡。闇にひびく咆哮。そして森の中に散乱した動物の死骸。そして牙を剝いて襲い来る凶暴な群れ。傷だらけになった人間たちの反撃、果たして成るか? 怪物との壮絶な死闘は、どんなに恐るべきものを呼び起こしてしまったのか?

ビッグフット、なんて怖いんでしょう。

犬の散歩で裏山に登る事があるが、それが怖くなった。夜に外に出るのも怖くなった。

動きが速いのが怖すぎる。イェティとかそういうのって、動きが遅いと思い込んでた。

でもすごく面白かった。

メランコリーな様子の主人公夫婦が、生きるか死ぬかの極限で、人間の真価を発揮する様子は良かった。

モンスターホラーだけど、日記の語り口も軽妙で良かった。

フランクの第四の説には納得するし、きっとそうなんだと思う。

殺戮猿人とはビッグフットのことだけではありますまい!理性に埋もれていた本能が目を醒ましたんだ!