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【読んだ】偽りの楽園

両親はスウェーデンで幸せな老後を送っていると思っていたダニエルに、父から電話がはいる。「お母さんは病気だ。精神病院に入院したが脱走した」。その直後、今度は母からの電話。「私は狂ってなんかいない。お父さんは悪事に手を染めているの。警察に連絡しないと」。両親のどちらを信じればいいのか途方に暮れるダニエル。そんな彼の前に、やがて様々な秘密、犯罪、陰謀が明らかに。

有力者、地域ぐるみの犯罪に巻き込まれたと言うお母さん。

うそかまことか、一体何があったのさ?を、じりじりともったいつけて、長々と、話しまくる話しまくる。

真実を知りたくて、ページをめくるが、お母さんは順を追って話すから待ってろと言うばかり。

追いかけてきた父から逃げるシーンは少しハラハラしてよかった。

最終的に、母の精神的身体的外傷が、今回の事件にも大いに関係していたと言うことか。まあ、希望のある終わり方なのだと思う。

マークという金持ちの恋人が、ダニエルのために都合よく動くのだけど、一体ダニエルのどこを好きなんだろうと不思議だった。ひもじゃん、ダニエル。

偽りの楽園(上) (新潮文庫)

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偽りの楽園(下) (新潮文庫)

偽りの楽園(下) (新潮文庫)