みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

【聴いた】サバイバー 新版

上空で燃料が底をつき、エンジンが一基ずつ停止を始めた航空機のコクピット。ただ独り残ったハイジャック犯である僕は、ブラックボックスに自身の半生を物語る。カルト教団で過ごした過去。外の世界での奉仕活動。とある電話を通じて狂い始める日常。集団自殺で崩壊した教団の生き残りとしてメディアから持て囃される狂騒。それら全てが最悪の方向へ転んでしまった人生を――『ファイト・クラブ』を超える傑作カルト小説

Audibleで。

聴き終わって、まさか泣くとは思わなかった。

テンダー・ブランソンの傷つけられた主体性を思うと、なんだか泣けて仕方なかった。

ファーティリティーは何もかもお見通しだったんだなー。

語り口は軽妙で、作者はあのファイトクラブの作者だし、エスプリはあっても、主人公を思って泣くなんてこと想定もしなかったが、聴いて良かった。面白かった。

ファーティリティーの予言が当たって、末長く幸せに暮らすという展開を信じてる!!

audibleのこれ、12章と11章のつなぎか変だったので問い合わせたら、ミスだと返答があった。修正すると言っていた。

 

 

【読んだ】傷を抱えて闇を走れ

貧困家庭に育ち、義父から虐待を受けている高校生ビリーは、劣悪な環境から逃れるため、プロのアメフト選手になろうともがいていた。だがシーズンが始まるまさにその日、自宅で義父の死体が発見される。容疑は、前日に義父と喧嘩していたビリーに向くが……。

救いはあるのか。あってくれ。と願いつつ読んだが、願い虚しくだった!

アメフトと信仰心がちょくちょくストーリーに介入。

人物紹介を読んだ時は、コーチ一家は物語の良心かと信じていたのに。

これはなんだ、結局コーチは幼少期のあれこれを乗り越えることは出来なかったんだね、と思った。

【読んだ】暗殺コンサル

僕は殺し屋だ。といっても、毎日キーボードを叩くだけの殺し屋だ。僕は会社の依頼を受け、“顧客”に小さな不幸が重なり、事故や自殺で亡くなる筋書きを描く。会社はシナリオに沿って暗殺する。その自然な死は誰にも疑われず、僕は高給を受け取る。リストラのコンサルタントを名乗る僕にとって、唯一恐ろしいのは全てを操る会社の存在だ。会社が僕に何をしたか、これからお話ししよう――。

軸となる物語の筋以外に、暗殺や殺人についてのうんちくが語られるので、没入しにくかった。

全人類会社の一員的な、この社会や世界全体に対する壮大な皮肉が感じられた。

暗殺コンサル (ハーパーBOOKS)

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