みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

【聴いた】昨日

村の娼婦だった母の子として生まれたトビアス。ある事件を契機に名前を変え、戦争孤児を装って国境を越えた彼は、異邦にて工場労働者となる。灰色の作業着を身につけ、来る日も来る日も単調な作業に明け暮れるトビアスのみじめな人生に残された最後の希望は、彼の夢想のなかにだけ存在する女リーヌと出会うこと…。傑作『悪童日記』三部作の著者が、みずからの亡命体験をもとに幻想と不条理を交えて綴る不可能な愛の物語。

圧倒的な孤独。

その埋め方もわからない彼の執着の相手は夢想の女性、その名はリーヌ。

その幻想が晴れた時、現実世界に向き合うことを決めたのかなという印象を受けた。

 

 

【読んだ】サスペンス作家が殺人を邪魔するには

オンラインの掲示板に元夫の殺害依頼が投稿された!? シングルマザーで作家のフィンレイは、子育てに奮闘しつつ原稿の執筆に取り組んでいた。だが元夫の件が気になって仕方がない。しかもある人物が依頼に食いつこうとしているのを発見する。どうやらプロの殺人請負人らしい。フィンレイは同居人のヴェロと一緒に、元夫が殺害されるのを阻止しようと奔走するが……。極上の巻きこまれ型ジェットコースター・サスペンス第2弾!

前作でヒロインのモテモテぶりに説得力を感じず、ロマンス描写が妬ましかったので、

続編であるこれを図書館で借りたはいいものの、読む気になかなかなれなかった。

渋々読み始めたが、やはりヒロインの行動は正しくないし、二人の男の間で揺れ動いてイライラした。

【聴いた】ダブル・クロス

高校を卒業して10年、地元デトロイトで、俺はふらふら暮らしてる。チンピラでもヤクザでもねえが、〝組織〟にはやっかいになって、まあ〝パシリ〟だな、額に汗して小銭を稼ぐ日々だ。ブロンドの長い髪、目つきが鋭くてオオカミみたいな顔をしてるから、「おっかねえ」と思われてるらしいが、まだ殺しだけはやってねえ。

〝組織〟のボス、通称〝パパ〟は知能犯だ。こんどのヤマは無記名債券の奪取で、3カ月後には濡れ手に粟で100万ドルが手に入る。仲間のデイヴ、マルコと俺、3人の取り分だってそれぞれ10万ドル。何人か死んでもらわなくちゃいけねえが、〝パパ〟の計画に抜かりはねえ。俺にとっちゃ〝組織〟で成り上がるチャンスだ。うまい話じゃねえか。トラブルさえなけりゃ……

Audibleで。

悪だくみはするもんじゃないね、身から出た錆です。

ミスタートランクが警察に駆け込まなかったのはなぜか、そらあ組織に目をつけられてたらむりか。

わずか50分の短編なためか、キャラクター造形がわかりやすかった。

ボスの妻の品の良さを想像して楽しんだ。