読後感:(~_~;)
ネタバレあり
展開と事件のつながりに、頭が追いつくのに忙しい話だった。
まるで映画や海外ドラマっぽい登場人物やストーリーだなと思って読んでいたら、著者はもともとドラマの脚本家だったそうで合点。
どんでん返しの連続に疲弊し、クライマックスにかけては、主人公すら疑ってしまった。真犯人はずーっとミーラに執着していたという事でいいんでしょうか?
そのためのあれやこれやだとしたら、犯人、長けすぎている。先見の明が有り過ぎている。
ゴランとミーラが唇を重ねるシーンにげんなりし、その後のセックスシーンと物語のオチに、作者は何から何まで詰め込みたい性格なのだろうかな、と思った。
ミステリーやサスペンスにロマンスは不要。「お前ら今、それどころじゃねえだろう」とイライラする。「早く謎の解明を進めてくれ」と急かしたい気持ちに。
そんなわけで、主人公の事はあまり好きにはなれませんでした。最後性格変わり過ぎだし。
余談
本が分厚くて持つのがつかれた。
2段に別れた縦書きの小説は苦手意識が強いんだけど、読み出してからは気にならなくなった。
ページが黄色く着色されているのが、サイコサスペンスというジャンルと言うこともあり、本自体から狂気が満ち溢れているようで、図書館から借りるときに躊躇した。なんか怖くて。