みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

【読んだ】謝罪代行社

失業したクリスら四人の若い男女は、依頼人に代わって謝罪する仕事を始めた。ある日、彼らの一人が指定の場所に行くと、壁に磔にされた女性の死体が!依頼人は死体に謝罪し、それを録音して送ること、死体を始末することを求めた。家族の身を守るため拒否はできなかった。やがてさらに不可解な事件が起き、彼らを悲劇が襲う!ひたすら車を走らせる「わたし」とは誰か?女性を殺した「おまえ」の正体は?謎めいた行動をする「彼」とは?さまざまな仕掛けを施して描く、驚愕のドイツ推理作家協会賞受賞作。

同じ作者の「沈黙の少女」も、「彼」だの「彼女」だのの三人称で物語が進んだもんで、頭ひねくり回した思い出が。

このこれもそう。

珍奇な商売を思いついたばかりに、社員の皆さまが散々な目にあってた。

「おまえ」の懺悔と行き過ぎた正義感や、「彼」の憤りが混ざり合って物語は複雑。

全ての真実を知る人間は「わたし」だけ・・?なのかな?

しかしこの内容、作者さん、子ども向けの児童書出版しながら、こんなことも思いつくんだからすげえなと思う。

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舞台はベルリン。口に出して言いたいウンターデンリンデンが出てくるかと楽しみにしてたが、出なかった。

 

 



 

【読んだ】ブエノスアイレスに消えた

冬を間近に控えた四月。建築家ファビアンの愛娘とそのベビーシッターは、ブエノスアイレスの地下鉄で突如姿を消した。警察の捜索は遅々として進まず、以前からギクシャクしていたファビアンと妻との関係は悪化の一途をたどるばかりだった。やがて絶望の淵に立たされたファビアンは、バローロ宮殿に事務所を構える曲者の私立探偵の力を借り、みずから娘を探し始める。腐敗した街をめぐり、大河の果ての密林に続く彼の旅路は家族の忌まわしい秘密を明かしていく。スペイン語圏を席巻したアルゼンチンの傑作ミステリ。

やー、忌まわしい秘密だった。

なんとなく察したが、そんなことあるんかね、やだねー。と思った。

あと、殺され方が痛そうだった。

ドベルティがいいひと。

リラがイラつくほどの鬱状態な理由もうなづけた。

ブエノスアイレスはアルゼンチン。

読みながら、小学生の頃、「アルゼンチン」と「ナイチンゲール」で男女分けされたことをずっと思い出していた。

 

 

【読んだ】ランナウェイ

サイモンは大学生の長女ペイジの行方を捜していた。娘は恋人に薬漬けにされたあげく、学生寮から姿を消したのだ。ある日刑事から殺人事件の報せを受けたサイモンは、妻イングリッドと共にペイジと男の塒へ踏み込みが…。著者のフェアな目線と巧みな構成に唸り、奴涛の伏線回収に目を瞠る。そして衝撃過ぎる結末。米国屈指のヒットメーカーが放つ、極上のドメスティック・サスペンス!

表紙が令和にしては昭和的というか、なんかあんまりそそられなかったんだけど、内容は時代の最先端だらけだった。

養子って、そんなに酷い目に合うんですか、と。ヤク中、挙げ句殺し屋とか。と思った。

サイモンは今後曇りのないまなこで、家族を見つめ続けることができるんでしょうか!

あと、物語の中で留守がちなサイモン家、犬は、犬のお世話は散歩は?と気になった。

銃撃戦の最中のコーネリアスの愛犬も大丈夫か、怪我ないかと心配になった。