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【読んだ】戻ってきた娘

少女の成長を描くイタリアのベストセラー 13歳の時にそれまで育った裕福な家庭から、実の親と兄妹が暮らす田舎の貧しい家庭に突然戻されてしまった「わたし」。大人の都合に翻弄され、あまりに違う環境に戸惑い、寄る辺の無さに悩みながらも、実の妹という理解者と共に成長し、やがて大人を乗り越えていこうとする少女の姿を描く感動作。イタリアで30万部を売上げ、二大文学賞のひとつカンピエッロ賞を受賞、28か国に翻訳され、映画化も進行しているベストセラー。

大人同士のやりとりに翻弄される子ども。

どちらの母親も、娘にそれなりの愛情を持っているようだが、思い遣ってのつもりの行動で、真実を伝えないというのは良くない。

妹のアドリアーナが、読み進めるに従って、魅力的で愛らしくてたまらない。

いい妹がいてよかった。この姉妹の続編も、イタリアでは刊行されているそうなので、早く翻訳たのむ!

兄が3人いるうち、1人だけ名前すら出ずだな、と思っていたら、主人公の名も一度も出て来てなかったことに、訳者あとがきで知った。

アダルジーザの赤ちゃんと家族の今後も気になる。旦那さん、なんだか難しそうな雰囲気で嫌な感じ。主人公の今回の顛末に至る要因に大いになっていたのだろうなとも考えた。

早く続編、翻訳頼む!

戻ってきた娘

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