みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

【読んだ】翼っていうのは嘘だけど

フランスの小さな町に住む15歳のガランスにとって、SNSは世界の全てだった。
平凡な高校生だった彼女は、ハロウィーンの夜、上級生の人気グループに仲間入りを果たし、一躍スクールカーストの上位に躍り出る。
SNSでも常に注目の的だったガランスは、町で開催されたモデルコンテストでも順調に予選を通過していたのに、
ある日突然謎の失踪を遂げ、SNSアカウントも全て閉鎖されていた。
警察が捜査に乗り出したところ、ガランスの失踪前、彼女の動画がネット上に流出していたことが判明し――。

スクールカーストの上位と交流を持つなんて、私にとっては恐ろしいことなので、

そこに帰属したい!と思う主人公が、まず、すごいなーと感心した。同時に浅はかな、おばかさんだなーとも思った。

自分へ興味を持って欲しいための、いわば「いいね欲しさのいいね」をする。承認欲求を満たしたい気持ちはわかるが、虚しい行動だと思う。

リアルな生活で、「生きてる」を感じられるのがいいよね、と思った。

一連の経過の後、それぞれがどうなったのか気になる!経験を力に変え、前向きに過ごせているといいな。

 

 

 

【読んだ】秋の牢獄

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。何をしても、どこに行っても、朝になれば全てがリセットされ、再び十一月七日が始まる。悪夢のような日々の中、藍は自分と同じ「リプレイヤー」の隆一に出会うが…。世界は確実に変質した。この繰り返しに終わりは来るのか。表題作他二編を収録。名作『夜市』の著者が新たに紡ぐ、圧倒的に美しく切なく恐ろしい物語。

ホラーと銘打たれているので、怖いのは嫌だな、トイレに行かなくなるのが嫌だな、

と思いながら読んだが、大丈夫だった。

自分だったらどうしよう、と想像して楽しんだ。

 

 

 

【読んだ】イブリン嬢は七回殺される

森の中に建つ屋敷“ブラックヒース館”。そこにはハードカースル家に招かれた多くの客が滞在し、夜に行われる仮面舞踏会まで社交に興じていた。そんな館に、わたしはすべての記憶を失ってたどりついた。自分が誰なのか、なぜここにいるのかもわからなかった。だが、何者かによる脅しにショックを受け、意識を失ったわたしは、めざめると時間が同じ日の朝に巻き戻っており、自分の意識が別の人間に宿っていることに気づいた。とまどうわたしに、禍々しい仮面をかぶった人物がささやく―今夜、令嬢イヴリンが殺される。その謎を解かないかぎり、おまえはこの日を延々とくりかえすことになる。タイムループから逃れるには真犯人を見つけるしかないと…。悪評ふんぷんの銀行家、麻薬密売人、一族と縁の深い医師、卑劣な女たらしとその母親、怪しい動きをするメイド、そして十六年前に起きた殺人事件…不穏な空気の漂う屋敷を泳ぎまわり、客や使用人の人格を転々としながら、わたしは謎を追う。だが、人格転移をくりかえしながら真犯人を追う人物が、わたしのほかにもいるという―英国調の正統派ミステリの舞台に、タイムループと人格転移というSF要素を組み込んで、強烈な謎とサスペンスで読者を離さぬ超絶SFミステリ。イギリスの本読みたちを唸らせて、フィナンシャルタイムズ選ベスト・ミステリ、コスタ賞最優秀新人賞受賞。多数のミステリ賞、文学賞の最終候補となった衝撃のデビュー作!

SFやファンタジーは、独自のルールを覚えなけりゃならんので、面倒くさくてあまり読まない。

これは、あらすじが面白そうだったので、なんとか読みながら、ルールを覚えながら、苦戦しながら読んだが、楽しかった。

とんでもない誤植があるなと思ったら、なんだ、誤植じゃなかったんか!という騙され。

その後彼らは現世でどうなったのかなと想像を膨らませるのも楽しかった。嬢!