「時にいざこざもあるけれど、おおむね楽しく自由に、のんびり暮らしております~」
40代・独身・女芸人である妙齢2人の地味おもしろい同居エッセイ+書き下ろし恋愛小説も収録。
二人の人柄と暮らしぶり、同居に伴うお互いへの小さな、些細な、引っ掛かり具合が面白い。
ずっとニヤニヤしながら読んだ。ニヤニヤし、時にヘヘっ、と声が出た。
(姉エリコさんの描いた、昭和テイストの布団事情で)
姉妹どちらの方が好き、と言うことはないが、テレビで見る回数が多い分、姉の文章を期待して読みはじめたのだけど、読み進めるにつれ、妹みほさんの文章に虜。
私の苦労を知らない姉が時折、バターン!とフタを閉めたり、平気でフタの上に鍋を乗せたりするので、背後から睨みつけたりしています。
こういう感じが好き。
もちろん、姉の文章も面白いです。姉の書く、みほさんが、いい。いいバイオレンスさアナーキーさを抱えている感じがいい。薬味程度に。
このエッセイにより、テレビでは伝わってこなかった、みほさんの個性をビシビシ感じ、とても好きになった。
二人ともエッセイを書くのは大変だったそうだけど、もっと書いてほしいし、読みたい。