みたいよみたいみたよんだ

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【観た】消えた少年

最愛の息子は誘拐され、傷を負って発見された。弁護士である母は、自らの手で犯人に正義の鉄槌を下すことを決意。やがて、事態は制御不能の混乱に陥ってゆく。

ネタバレ

 

私が警察なら、まずは子どもが逃げたして来た家(小屋?)を探すけどな。

そうすれば、狂言だった事がすぐに判明して、制御不能の混乱を起こさずに済んだろうに。

一緒に翻弄され、迷惑被っていると思っていた彼が、まさかのラストシーン!ああ、なるほどな!と。

そしてチャーリーが殺されてなくて本当に良かった。そこまで悪い人に思えなかったもの。身重の奥さんのためにも本当に良かった。この二人が一番の被害者だな。

 
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【読んだ】片想い

読後感:(-_-)

内容(「BOOK」データベースより)
十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが…。十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、傑作長篇ミステリー。

昔から心は男だった(美月談)とはいえ、主人公と美月は、かつて助平なことをした仲で、再開後もそれを匂わすような行為をするんだろうな、と嫌な予測をしていたらその通りだった。

哲朗が男の姿をする美月に対しても、勃起する回数の多さに辟易した。

美月もわざと煽ってんじゃないの?っていう行動が有り余る。

結局美月の心の揺れは、恋多き人、ということでいいのかな。

哲朗、巧輔の時は女の心で、理沙子の時は男の心って。

哲朗と美月が最後までキャラクターとして好きになれず、ふーん、という感じの読み終わり。

所々でアメフトが絡んでくるのも、鬱陶しかった。読むのが面倒で斜め読み。

 

東野作品初読み。

今回は同僚からずっと借りっぱなしだったのをやっと読んだんだけど、きっと他の作品を読むことはないだろうと思う。なんかずっとイライラした。

 

片想い (文春文庫)

片想い (文春文庫)

 

 

 

【読んだ】ハサミ男

今週のお題「読書の秋」

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作! 【2005年公開映画「ハサミ男」原作】(講談社文庫)

ぶっ飛んだ展開に、ぶっ飛んだ真犯人。

終章が近付くに従って、

「・・この展開について行けてないのは、ハサミ男か。警察か。一体誰だい。・・読み手のこの私だよ!」と、真相が知りたくてうずうずした。

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私の脳内ハサミ男イメージ©団地ともお

ややネタバレ

 

メグロ・ストリート・イレギュラーボーイズの面々は愛すべきキャラクターの集まり。しかし、真相まではもう一歩。惜しい!さらなる続きが気になる。

そして著者のユーモアあふれる筆の立ちっぷりが素晴らしく好みだが、それがハサミ男サイコパスさを際立てていて、ニヤリとさせられながら、ゾッとする。

 

ハサミ男 (講談社文庫)

ハサミ男 (講談社文庫)

 

 

追記:作者の方について調べたら、なんと亡くなっているんですね。悲しい。残念。メフィスト賞作家、殊能 将之さん急死 - NAVER まとめ