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【読んだ】フリーキー・グリーンアイ

ほんとうは打ちあけたかった。ぼんやりとした記憶の底にある、あの音。こわかった…。夢だと思っていたことを、思い出さなくては。そして、あの人の「日記」が見つかった―。ジョイス・キャロル・オーツが贈る、YAミステリの傑作。

ネタバレあらすじ

父は元花形フットボールプレーヤー。

はたから見れば、幸せな家族。

父を怒らせないために、子どもらはいい子として振る舞い、家庭内は緊張感でいっぱい。

別居中の母親が失踪し、父は自身の潔白を訴えるが、母親の日記が発見され、フランキーの手により真実が語られる。母は遺体で発見、父は刑務所へ。それでも父を愛していると伝えたいフランキーに、父は「お前とは縁を切る」と冷たく言い放つのだった。

 

 

くそったれの父親にイライライライラ。

家族愛という名の束縛行為。

家庭内の安定を守りたかったフランキーは、見なかった、聞かなかったフリをする。

読んでいて、緊張感がびしびし伝わった。

フランキーは最後、勇気をだして踏み出してよかった。

あなたの行動は正しかったんだよ、と頭を撫でに行きたい。

フリーキーなのではなく、ブレイブだったんだ。

 

セレブの家庭、あこがれるー、と思ったりもするが、社交性がないので、パーティー三昧とか、もてなすとか、もてなされるとか、絶対無理だな、と考えた。