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【読んだ】九十歳。何がめでたい

読後感:(^_^)

新聞の広告で、小学生が読んでゲラゲラと笑ったという感想を読み、年齢差80の相手を笑わせる、90歳のエッセイに興味をもった。そして読んだ。

 

私のイメージする90歳は、こんなじゃなかった。

寝ているんだか起きているんだか、笑ってるんだか泣いているんだかわからなくて、座っている定位置が決まっている。そして何かしらの軟膏処置がある。そういう得体の知れない感が、私のイメージする90歳だ。

 

93歳だという佐藤愛子さんがヤケクソになって書いたというこのエッセイは、私が思っていた90歳を大きく覆した。

90歳も、こんなことを思って暮らしているのか。

私もこんな風に物を考える年寄りになりたい。読んでいて元気になるヤケクソだった。

 

そして、佐藤愛子さんが読売新聞の人生相談の愛(?)読者らしいとお見受けし、親近感を持った。私も人生相談を読んで、同情したり共感したり、怒ったり呆れたり、馬鹿にしたりするのが大好きだ。

 

 

九十歳。何がめでたい

九十歳。何がめでたい

 

 

 

【読んだ】忘れられた花園

読後感:(゜-゜)

 

母親であるネルから、全く愛情を向けてもらえなかったレズリーが私は可哀想に思った。

ネルは「両親が揃っている我が子」に嫉妬?ネル自身壮絶な過去を体験したとは言え、それぞれの親から存分な程の愛情をもらっていたわけで、21歳になってからの偏屈ぶりとへその曲げようには「なんで?」と思った。

そりゃあ、想像も絶する様な出来事だったでしょうけどね、お前、いつまでも拗ねてんじゃないよ、っていうイライラすら感じた。

 

祖母ネルの出自を、ネル自身の視点、孫のカサンドラからの視点、そしてネルのそれぞれの親の視点を織り交ぜ交錯させながら真実を紡ぎ出していく。

最終的にはカサンドラの再生物語。母娘孫3代、100年に渡る壮大な大河ドラマなのに、仲間外れのネルの娘レズリー。レズリーがあんな風なのは、ネルのせいでしょ!

 

私の読後感は、イライザとローズをあんな展開にさせた物語への怒りにも似た感情と悲しみ。アデリーンのばかたれ。

 

そしてライナス伯父さんって結局何だったの。彼が猛烈なストーカー気質だったから、イライザのお母さんは頑なに屋敷の人間を警戒したんだろう、という事で納得した。

 

忘れられた花園〈上〉 (創元推理文庫)

忘れられた花園〈上〉 (創元推理文庫)

 
忘れられた花園〈下〉 (創元推理文庫)

忘れられた花園〈下〉 (創元推理文庫)

 

 

【読んだ】臣女

読後感:(@_@)

巨大化した妻の排泄物に奮闘。糞闘。

吉村萬壱さんの本は2冊読んだだけだけど、呼気の臭気だとか、目ヤニだとか、本当に生々しく表現されるので、とても嫌な気持ちにさせられる。

巨大化した妻の3メートルだとか、5メートルだとかの人の大きさの想像が、私には中々難しかった。性行為のシーンとか特に。進撃の巨人的な大きさで想像したけど、「巨大なスイカのような頭」という描写で、あら、思ったよりそこまでではないのかな、と。

読書中の脳内での奈緒美の大きさが安定しなかった。

主人公の男は好きになれなかった。

 

 

臣女

臣女

 

 

 

進撃の巨人(2) (週刊少年マガジンコミックス)

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