読後感:(゜-゜)
母親であるネルから、全く愛情を向けてもらえなかったレズリーが私は可哀想に思った。
ネルは「両親が揃っている我が子」に嫉妬?ネル自身壮絶な過去を体験したとは言え、それぞれの親から存分な程の愛情をもらっていたわけで、21歳になってからの偏屈ぶりとへその曲げようには「なんで?」と思った。
そりゃあ、想像も絶する様な出来事だったでしょうけどね、お前、いつまでも拗ねてんじゃないよ、っていうイライラすら感じた。
祖母ネルの出自を、ネル自身の視点、孫のカサンドラからの視点、そしてネルのそれぞれの親の視点を織り交ぜ交錯させながら真実を紡ぎ出していく。
最終的にはカサンドラの再生物語。母娘孫3代、100年に渡る壮大な大河ドラマなのに、仲間外れのネルの娘レズリー。レズリーがあんな風なのは、ネルのせいでしょ!
私の読後感は、イライザとローズをあんな展開にさせた物語への怒りにも似た感情と悲しみ。アデリーンのばかたれ。
そしてライナス伯父さんって結局何だったの。彼が猛烈なストーカー気質だったから、イライザのお母さんは頑なに屋敷の人間を警戒したんだろう、という事で納得した。