内容(「BOOK」データベースより)
放射能汚染をまぬかれた谷間で、たったひとり生き残ったアン。そこにやってきた見知らぬ男の正体は?―少女の目を通して、核戦争後の恐怖を描く傑作ミステリー。待望の改訳新版!1976年エドガー・アラン・ポー賞受賞作。
子どもの頃に読んで、時々思い出す本のひとつだった。
「また読み返してみたいなあ」と思っていた矢先に、映画化の話を知った!
そして20年ぶりに、同じ図書館で、おそらく同じ本を借りたよ!
最近は新装版も出ているようですが、私はこの昭和臭い装丁が好きだ。
核戦争で全滅した世界で、汚染をまぬがれた谷間で一人生きるヒロイン。そこに現れる科学者の男。
少女漫画なら、二人の恋愛模様なども織り交ぜたストーリー展開になるんだろうが、そんな内容には全く興味はない。求めるのはスリルとサスペンスだ!ハラハラドキドキだ!
主人公アンの住む谷間は、緑にあふれ、野リンゴが実り、小川には魚が泳いでいる。
牧歌的な雰囲気であるのだけど、折々に核戦争や全滅の描写が交ぜられ、「世界にたったひとり」感がすごい。
そこに現れた男は敵か味方か。
不穏な空気が流れ始めてからの、ハラハラドキドキは、「完璧な家」を思い出した。
20年ぶりの再読だったけど、20年前と同じように、ハラハラドキドキして面白かった。
映画はどうかな。設定が変わっている時点でなんか心配だな。主人公はやっぱり少女がいいと思う。
- 作者: ロバート・C.オブライエン,Robert C. O'Brien,越智道雄
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2010/02/01
- メディア: 単行本
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