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【読んだ】ほんのささやかなこと

1985年、アイルランドの小さな町。 クリスマスが迫り、寒さが厳しくなるなか、石炭と木材の商人であるビル・ファーロングは最も忙しい時期を迎えていた。 ある日、石炭の配達のために女子修道院を訪れたファーロングは、「ここから出してほしい」と願う娘たちに出くわす。修道院には、未婚で妊娠した娘たちが送り込まれているという噂が立っていたが──隠された町の秘密に触れ、決断を迫られたファーロングは、己の過去と向き合い始める。

非道なことされているとわかっていて、口を出さない。私には、ファーロングのような行動ができるか?家族のことや様々なしがらみを考えると、一歩踏み出す介入など出来ない、と躊躇してしまう気持ちがわかる。

積極的な介入は出来なくとも、あれはなんかおかしいよねと、密やかに同志を見つけてその意見を拡大させていけるような、道徳的に正しいことが出来る人間でありたいと思った。