12歳のテッドは、姉といとこのサリムと観覧車ロンドン・アイに乗りにでかけた。見知らぬ男がチケットを1枚だけくれたので、サリムは大勢の乗客と一緒に観覧車のカプセルに乗りこんだ。だがカプセルが一周しても、サリムは降りてこなかった。閉ざされた場所からなぜ、どうやって消えてしまったのか? 「ふつうの人とはちがう」脳の仕組みを持ち、大人顔負けの論理を駆使する少年テッドが謎に挑む! カーネギー賞受賞作家が贈る清々しい謎解き長編。
創元推理文庫の海外ミステリーの新作が読みたく、東京創元社のホームページを調べてた時に発見した本。面白そうだと思って、図書館で予約。
てっきり創元推理文庫の一冊かと思って待っていたら、児童書だった。
子ども向けとは言え、読んで良かった!
本当に本当にテッドと出会えて良かったと思った。なんて愛すべきキャラクターなんだ。
とても理論的に推理しているのに、周りの人は聞いてくれないジレンマ。そりゃあ、クリスタルを投げたくなるよ。
ロンドンには一人旅した思い出があり、ロンドンアイに乗っておけば良かった、と悶えた。
そして、ロンドンアイが見えるような場所に住んでいるスパーク家がうらやましい。
ロンドンの街を練り歩き、はなくそが真っ黒になった思い出を思い出しながら読んだ。
残念ながら、作者は亡くなっているけれど、次回作の構想があったようで、
他の人が代筆してくれているらしい。またテッドに会いたいので、とても読みたい!