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【読んだ】喪失

当初は単純な窃盗と思われたカージャック事件。だが強奪された車の後部座席に乗っていたはずの少女はいっこうに発見されない。捜査の指揮を執るキャフェリー警部の胸中に不安の雲が湧きだしたとき、今回とよく似た手口の事件が過去にも発生していたことが判明した。犯人の狙いは車ではなく、少女だったのか!事件の様相は一変し、捜査に総力が注がれる。だが姿なき犯人は、焦燥にかられる警察に、そして被害者の家族に、次々と卑劣きわまる挑発を…屈指の実力派が、MWA賞最優秀長篇賞の栄冠を射止めた力作。

犯人の動機と意向については投げっぱなし感が。最終的にどうするつもりだったんだろう。

主人公のキャフェリーとフリーの秘め事については、職業倫理的にどうなのか。ていうか、人としてよ。

物語の終盤にかけて、先祖の霊からの注意喚起であったり、生き霊飛ばすみたいな展開もあり、どうなんだろう。

と、納得できない部分は沢山あるけど、夢中には読めた。

翻訳ものにありがちな、初見で実はシリーズ5作目。

多々の納得出来ない部分に関しては、シリーズの他作品を読めばしっくりくるんだろうか。

虎狼 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

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