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【読んだ】悪魔の羽根

2002年、シエラレオネで5人の女性が殺害された。元少年兵3人が起訴されるが、記者コニーはイギリス人のマッケンジーを疑っていた。2年後、バグダッドで彼に遭遇したコニーは拉致監禁されてしまう。解放時、彼女はほぼ無傷なうえ曖昧な証言ばかりで監禁中の出来事を警察に話さない。何を隠しているのか?圧巻の心理描写と謎解きの妙味を堪能できる、著者渾身のサスペンス。

会話が多くて、物事がどのような状況なのか理解するのに時間がかかった。

監禁中に受けた心理的外傷に、向き合う力を育めたのはよかった。ジェスのおかげ。

結局マッケンジーはどうなっていたんだろう。もっと詳しく知りたかった。

マッケンジーというメイン筋以外に、イギリス階級社会でのあれこれが同時進行するのが忙しい。

冒頭、中東の国々での話かと思いきや、主となるのは、ほぼイギリス国内での話。

ミネット・ウォルターズの作品では、以前「破壊者」を読んだが、

この時もジェスのような世捨て人がメインキャラクターにいたな。

いいな、世捨て人。私もいつか世捨て人になりたい。

悪魔の羽根 (創元推理文庫)

悪魔の羽根 (創元推理文庫)