最初は子供同士のトラブルだった。海辺の公立幼稚園、園のパーティで聞こえるのは罵声と保護者の乱闘の音。そして一人が死亡した。事故か?殺人か?事の起こりは六カ月前、シングルマザーのジェーンの息子にいじめの嫌疑がかかった。本人は否定するが、保護者同士は険悪に。ジェーンは二人の友人と事態に立ち向かう。31カ国で翻訳、英米で150万部突破の傑作ミステリ登場。
レベッカを読んだ余韻が残りつつの、舞台はいきなり現代。
SNS、メール、ブラッド・ピットなと馴染みのあるアイテムの登場と、ストーリーの軽妙な語り口。
レベッカとの高低差の激しさに耳がきーんとなるわ。とかなんとか思いながら読み始めた。
幼稚園のパーティで殺されたのは一体誰か。
被害者を推理(?)するんだけど、物語の収束の仕方が気持ちいい。
共鳴し合う者、反目し合う者、それぞれ持つささやかな嘘がつながる瞬間が、その連帯感が気持ちいい。女作者だからこそ書けたのかな。
私にはママ友などいないが、この物語に出て来るような、マデリーンのようなママ友はいいなあ。
舞台はオーストラリア。
ピクニック・アット・ハンギングロックの時も思ったが、クリスマスなのに暑さを感じる描写とか、北半球に住む人間には変な感覚!
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