内容(「BOOK」データベースより)
野球チームの監督を殺害した容疑で裁判にかけられるジェレミー。―あのやさしい兄が人を傷つけるなんて、ありえない!妹のホープだけは無実を信じているのだが、事件について、兄はひとことも話そうとしない。「お願い、ジェレミー、やってないって伝えて!」―2012年エドガー・アラン・ポー賞(YA小説部門)受賞。
ミステリーを読む時は、
「え!?それってどういうこと!?」
「なんでなんで!?」と、展開にワクワクしながら読みたい質なのだけど、
真犯人の予想はなんとなくしていて、この自分の予想が当たっているか、いないのかを、確かめるためにただ読み進めた、という感じ。
私がまさにYAの年代であれば、この物語の内容にビックリさせられたのかもしれない。
ヤングアダルトのような感受性がもう残っていない。ということか。
あと、ヒロインの私語りで語られる自己像の描写。
―金髪。青い目。にきびのないハート型の顔。他の子たちより発育が早かったため、小学生の頃から自分で意識していた体つき。
この設定、いらなくないか。
「へー、そうすか」と、妬ましくなる気持ちを押し込めるのに苦労した。しかも自分で言っちゃってる。
そもそも主人公の思い込みの激しさに、ついて行けない部分があり(その行動力が真犯人をあぶり出すことにはなったんだけど)、
ますます感情移入出来なかった。
物語の展開にも、全く不要な情報だったよ、私にとっては!