みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

読んだ

【読んだ】ポンコツ一家

家族紹介。うちは、母、80歳、認知症。姉、47歳、ダウン症。父、81歳、酔っ払い。ついでに私は元SMの一発屋の女芸人。45歳。独身、行き遅れ。全員ポンコツである。ただ、皆が皆ずっとこうだった訳ではない。何十年かぶりに、私は実家に戻った。まずはその理…

【読んだ】アイ・コレクター

ベルリンを震撼させる連続殺人事件。その手口は共通していた。子供を誘拐して母親を殺し、設定した制限時間内に父親が探し出せなければその子供を殺す、というものだ。殺された子供が左目を抉り取られていたことから、犯人は“目の収集人”と呼ばれた。元ベル…

【読んだ】サイコブレイカー

犯行は、クリスマスイブの前夜に再開された。現場は、ベルリン郊外の精神病院。若く美しい精神科医が何者かに襲われ、サイコブレイカーの被害者に似た状態で発見されたのだ。その数週間前から、若い女性の精神だけを次々と破壊する事件が勃発、その犯人は〈…

【読んだ】九月と七月の姉妹

絵本作家の母に育てられた、9月生まれのセプテンバーと、翌年7月生まれのジュライ。内気で意志の弱いジュライは、貪欲で残忍な姉の支配下に置かれているが、二人の絆は他の誰も必要としないほど強いものだった。彼女たちは春先に学校で起きたある事件をき…

【読んだ】前世療法

ある日のこと、ベルリンの敏腕弁護士である45歳のシュテルンは、ガールフレンドの看護師カリーナから、工場の跡地に呼び出された。その廃墟に、彼女と共に現れた10歳の少年ジーモン。彼は、自分がその場所で15年前に人を殺した、だから自分の弁護をお願いし…

【読んだ】ぼくが消えないうちに

ラジャーは、アマンダの想像から生まれた、「見えない友だち」。ふたりはいつも一緒に、楽しい時間をすごしていた。ある日とつぜん、アマンダがいなくなってしまうまでは……。 大切な友だちをとりもどす、ラジャーの冒険がはじまった…! バンティングさんとそ…

【読んだ】卒業生には向かない真実

大学入学直前のピップに、不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話に匿名のメール。首を切られたハトが敷地内で見つかり、私道にはチョークで首のない棒人間を書かれた。調べた結果、6年前の連続殺人事件との類似点に気づく。犯人は服役中だが無実を訴…

【読んだ】ラジオ・キラー

その日が、彼女の人生最期の日となるはずだった。数々の難事件を解決に導いたベルリン警察のベテラン交渉人イーラの心には、長女ザラの自死が耐え難くのしかかっていたのだ。しかし、自分の意に反して、ベルリンのラジオ局で起こった、人質立てこもり事件現…

【読んだ】治療島

目撃者も、手がかりも、そして死体もない。ベルリン市内に開業する有名な精神科医ヴィクトル・ラーレンツ博士の12歳の愛娘ヨゼフィーネ(愛称ヨーズィ)が、目の前から忽然と姿を消した。診療所すらも畳み、死に物狂いで捜索する父ヴィクトル、それでもなお、…

【読んだ】座席ナンバー7Aの恐怖

娘の命が惜しければ、おまえがいま乗っている飛行機を落とせ。事件解決のデッドラインはブエノスアイレス発の旅客機がベルリンに着陸する瞬間。とんでもない仕掛けをひそませた〈閉鎖空間タイムリミット・サスペンス〉! そうか、催眠術での追体験だったのか…

【読んだ】56日間

新型コロナウイルスが猛威をふるい住民に外出規制が強いられているなか、ダブリン市内の集合住宅で30歳前後の男性の腐乱遺体が発見される。遡ること56日、独身女性のキアラは、謎めいた魅力をもつ男性オリヴァーと出会った。パンデミックのなか、いっそ一緒…

【読んだ】乗客ナンバー23の消失

事件解決のためなら手段を選ばぬ囮捜査官マルティンのもとに、5年前に豪華客船「海のサルタン号」船上から忽然と姿を消した妻子にまつわる秘密を明かすという連絡が届いた。相手がマルティンを呼びだしたのは、因縁の客船。そこでは2か月に船から姿を消した…

【読んだ】サナトリウム

アルプスの山岳リゾート、豪華ホテル〈ル・ソメ〉。古いサナトリウムを改装し話題になったが、地元では反対運動も起きていた。弟アイザックの婚約パーティのため、恋人とホテルを訪れたエリン。雪の降りしきるなか、アイザックの婚約者が失踪、ゴムマスクを…

【読んだ】昏い部屋

病室のベッドでジェインは目覚めた。謎の自動車事故から奇跡的に生還したものの、事故前後十日間の記憶を失った彼女。傷ついた心身を癒やす間もなく、元婚約者と親友がその空白の期間に惨殺されたこと、自分が容疑者であることを、ジェインは相次いで知らさ…

【読んだ】急斜面

違法を覚悟でおじの遺灰を撒くべく、クロイトナー上級巡査はヴァルベルク山に登った。山頂近くのレストランで奇妙な女と出会い、その後スキーで一緒に下山することになった。夜が迫る上級者コースをしばらく滑ると、月を雲が覆い、辺りが闇に包まれた。ゲレ…

【読んだ】鹿狩りの季節

鹿狩り帰りの車の血痕と雪の翌朝の少女失踪事件は田舎町の平和な仮面を剥ぐ大きなうねりとなる―― 1985年11月、ネブラスカ州ガンスラム。鹿狩りの季節を迎えた田舎町で、女子高生ペギーが失踪した。当初は家出と見られたが、弟マイロは不審に思い、周囲に聞き…

【読んだ】グレイス・イヤー: 少女たちの聖域

ガーナー郡では、少女たちに“魔力”があると信じられている。男性を誘惑したり、妻たちを嫉妬に狂わせたりできるのだと。その“魔力”が開花する16歳を迎えた少女たちは、ガーナーの外に広がる森の奥のキャンプに一年間追放される。“魔力”を解き放ち、清らかな…

【読んだ】盗作小説

小説講師として才能のない生徒の面倒を見る作家ジェイコブ。中でも反抗的な生徒エヴァンの存在は、いまの彼の立場をより惨めなものにさせていた。ある日、エヴァンが死んでしまう。彼が遺したプロットは普段の彼からは考えられないほど完璧だった。そして…… …

【読んだ】だからダスティンは死んだ

ボストン郊外に越してきた版画家のヘンと夫のロイドは、隣の夫婦マシューとマイラの家に招待された。食事後にマシューの書斎に入ったとき、ヘンは2年半前に起きたダスティン・ミラー殺人事件で、犯人が被害者宅から持ち去ったとされる置き物を目にする。マ…

【読んだ】アーダの空間

500年の時空を超えた、輪廻転生の壮大な物語 〈Ada〉という同じ名前を持つ4人の女――1459年、アフリカの海浜の村で、赤子を失って悲嘆に暮れる若い母アダー。1848年のロンドンで、ディケンズと逢瀬を重ねる伯爵夫人で数学者のエイダ。1945年、ドイツの強制収…

【読んだ】断絶

六歳のとき中国からアメリカに移民したキャンディスは、大学卒業後にニューヨークへとやってくる。出版製作会社に職を得るも、やりがいは見出せない。だがそんな日常は、二〇一一年に「シェン熱」が中国で発生したことで一変する。感染するとゾンビ化し、生…

【読んだ】荒野にヒバリをさがして

復活祭の休みで退屈していたニッキーと兄のケニーは、気晴らしのつもりで、犬のティナを連れて、田舎へハイキングに出かけた。春先に鳴くヒバリを見るため――。ところが、季節外れの雪のせいで、荒野で道を見失ってしまう。必死で帰り道をさがしながら、ニッ…

【読んだ】はなればなれに

ともに22歳の前科者スキップとエディは夜間学校で天涯孤独の17歳の娘カレンと出会う。彼女が身を寄せる未亡人宅には頻繁に訪れる男がいて、どうやら未亡人の元娘婿らしいその男ストールツはカジノ関係者で、莫大な現金を屋敷に保管しているという。二人はそ…

【読んだ】ロックダウン

死亡率80%の新型ウイルスが猛威をふるうロンドン。数か月で死者50万人を超え、ロックダウンで街が恐怖に包囲されるなか、仮設病院の建設現場で肉を削ぎ落とされた子供の骨が発見される。人手不足で辞職前日に駆り出された刑事マクニールは身元の割り出しを急…

【聴いた】春にして君を離れ

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる…女の愛の迷いを冷たく見据え…

【読んだ】父を撃った12の銃弾

12歳の少女ルーは、父とともに亡き母の故郷に移り住んだ。それまでは父とふたり、各地を転々としながら暮らしてきたが、娘に真っ当な暮らしをさせようと、父サミュエルは真っ当に働くことを決めたのだ。しかし母方の祖母は父娘に会おうとしない。母はなぜ死…

【読んだ】ホテル・ネヴァーシンク

ニューヨーク州、キャッツキル山地の山あいにそびえる“ホテル・ネヴァーシンク”。ポーランド系ユダヤ人のシコルスキー一家が1930年代に大邸宅を買い取って開業したこのホテルはやがて、トルーマン大統領にも愛される、アメリカ屈指のリゾートに成長する。し…

【聴いた】こうふく あかの

お前は誰だ。俺の子ではない、お前は誰だ-- 。三十九歳。男は、妻から妊娠を告げられた。それが、すべての始まりだった。それから三十年の時間が流れた。 「こうふくみどりの」に引き続き、audibleで聴いた。 舞台は東京で、大阪の緑ちゃんが直接的に出てく…

【読んだ】まだなにかある

少年は海で溺れていた…見知らぬ町で目覚めたとき、16歳のセスはそれだけを覚えていた。『混沌の叫び』シリーズ、『怪物はささやく』につづく話題作!全英ベストセラー小説待望の邦訳ついに刊行! グドマンドとまた会えるといいなあと願いながら読んだ。解ける…

【読んだ】自由を盗んだ少年

脱北して北朝鮮から「生還」した少年が、北朝鮮の子どもたちの悲惨を赤裸々に書き記した衝撃の手記。 「死にたくなかった。どれほど苦労してここまで来たのか。死んで行く人、死んだ人たちを数えきれないほど見てきて、死体の横で眠ったこともあるぼくでは …