みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

【読んだ】ロンドン・アイの謎

12歳のテッドは、姉といとこのサリムと観覧車ロンドン・アイに乗りにでかけた。見知らぬ男がチケットを1枚だけくれたので、サリムは大勢の乗客と一緒に観覧車のカプセルに乗りこんだ。だがカプセルが一周しても、サリムは降りてこなかった。閉ざされた場所からなぜ、どうやって消えてしまったのか? 「ふつうの人とはちがう」脳の仕組みを持ち、大人顔負けの論理を駆使する少年テッドが謎に挑む! カーネギー賞受賞作家が贈る清々しい謎解き長編。

創元推理文庫の海外ミステリーの新作が読みたく、東京創元社のホームページを調べてた時に発見した本。面白そうだと思って、図書館で予約。

てっきり創元推理文庫の一冊かと思って待っていたら、児童書だった。

子ども向けとは言え、読んで良かった!

本当に本当にテッドと出会えて良かったと思った。なんて愛すべきキャラクターなんだ。

とても理論的に推理しているのに、周りの人は聞いてくれないジレンマ。そりゃあ、クリスタルを投げたくなるよ。

ロンドンには一人旅した思い出があり、ロンドンアイに乗っておけば良かった、と悶えた。

そして、ロンドンアイが見えるような場所に住んでいるスパーク家がうらやましい。

ロンドンの街を練り歩き、はなくそが真っ黒になった思い出を思い出しながら読んだ。

残念ながら、作者は亡くなっているけれど、次回作の構想があったようで、

他の人が代筆してくれているらしい。またテッドに会いたいので、とても読みたい!

 

 

 

【読んだ】過ちの雨が止む

大学を卒業し、AP通信社の記者になったジョーは、ある日、自分と同姓同名の男の不審死を知らされる。死んだ男は、名前が同じだとしか知らない実父なのかもしれない――。凶行の疑いがあるというその事件に興味を抱いて、ジョーは現場の田舎町へ向かう。多数の人々から恨まれていた男の死の謎に挑むが……。事件を通して家族の秘密に直面する青年を情感豊かに描く、心ゆさぶるミステリ。3冠受賞の『償いの雪が降る』待望の続編!

序盤、主人公のジョーに対して、

なんでライラに、自分の母親のことや弟のことをあれこれ任せて指図するのか、

母親のことについては自分に気を遣え、というような振る舞いにイライラした。

が、ジョーの母親が再登場した辺りから、どうか皆が穏やかに幸せでありますようにと、願わずにいられない展開の数々となり、

ジョー、頑張れ、ジョー!と、丹下段平みたいに心の中で連呼した。

それにしてもジョー、名探偵すぎるな。

そして、タルバート兄弟は最悪すぎた!!救いなし!

そして、ライラが主人公の続編が楽しみすぎる!

次は何が降ったり止んだりするんでしょうか!

 

 

【読んだ】ゴールドマン家の悲劇

メガヒット・ミステリ『ハリー・クバート事件』の著者が
再びあなたに徹夜を強いる!
裕福な伯父一家に何があったのか・・・・・・?

作家であるぼく、マーカス・ゴールドマンは新作を書きにフロリダの別荘を訪れたが、そこで、かつての恋人アレクサンドラと再会する。彼女とぼくは、ある出来事のせいで別れたのだった。それはぼくと従兄弟と伯父夫婦、そしてアレクサンドラ姉弟の関わる悲劇だった。ゴールドマン家を襲った悲劇とは何だったのか?『ハリー・クバート事件』で衝撃的なデビューを飾った著者の第二弾。作家マーカスの鮮烈なビルドゥングス・ミステリ。

意地を張り合ってしまったり、嫉妬にまみれたり、相手を守りたくて隠し事をしたり、

そんなこんなで悲劇に。

読み終わった後も、救いのあるような物語には思えず、マーカスよいやマーくんよ、この体験と真相で、より一層後悔の方が大きいだろうよ、とモヤモヤした。

そもそも、ミステリーの中での恋愛描写は好きじゃないので、読んでてイライラの方が大きかった。

犬をダシにするのも嫌だったな。

あと、前作の出来事に全く触れられていないのも、なんで?

前作と同じ名前の人の、設定が違うのもなんで?

もっと言えば、主人公が過去にこんな強烈な体験をしてるのに、前作ではちっとも触れられてなかったのも不自然じゃないか。(続編ありきで書かれたのでないなら仕方がないけどさ)

本国では更に続編が出ているようで、この設定の違いについての謎は解けるのか、気になるので読みたい。