みたいよみたいみたよんだ

みたりよんだりきいたりしたものをいうブログ

【読んだ】わたしたちに手を出すな

私、人を殺してしまった――
言い寄ってきた老人を灰皿で殴り倒した未亡人リナは、倒れ伏した相手を前に愕然とした。マフィアの大物だった夫を亡くした彼女には、頼れるのは娘しかいなかった。だが娘の家へ駆けこんだリナを待ち受けていたのは、ハンマーを持つ殺し屋の襲撃。娘の愛人がマフィアの取引を襲撃し、金を強奪したというのだ!隣家に住む元ポルノ女優ウルフスタインと高校生の孫娘を道連れに、リナの逃避行が始まった――
気鋭のミステリー作家が女たちの絆を描く傑作。

途中までは面白かった。この登場人物たちがどう物語に絡まって最後に昇華するんだろうというワクワクがあった。

が、人がボコボコ死んでいくあたりから、ああそうか、アメリカ作家だもんな。と思った。

アメリカ作家お馴染みのバイオレンス描写が中盤続き、孫娘のルシアはバカちんだし、

老女の友情は悪かないが、なんかとってつけた風。

絆?・・絆ぁ?という感じだった。

登場人物たちのキャラはたってるのになー、というまま終わった。

 

 

【読んだ】燃える川

エドガー賞最優秀長篇賞ノミネート作

自然と本を愛する親友同士の大学生ジャックとウィンは、カナダの北部をカヌーでのんびり旅していたが、山火事が起きて計画の変更を余儀なくされる。そして霧の中で激しく口論する男女の声を耳にした翌日、怪我を負った女性を保護したふたりは、大自然のなか、生き延びるために闘うことになる。迫真のサスペンス

自然あふれる暮らしや、サバイバル生活は、自分では絶対にやらないが、見たり読んだりするのは好きだ。

カヌー用語がわからなくて、スマホ片手に調べながら読んだ。

大学男子2人が川を下る、のんびりした描写から、山火事、得体の知れない人物らの出現など、徐々に不穏。

山火事に追いつかれないように、カヌーで川を下るシーンでは、転覆や濁流にのまれるんじゃないかと心配し、緊張した。

川をカヌーで240km下るとか、どうした。どうしてそんな気になるんだい。神奈川から新潟の距離だぞ。と、Googleマップで距離も調べた。

そしてジャックとウィンは、本当にいい子だった。瀕死の女性にお願いされて、おしっこを拭いてあげるとか本当にいい子。

瀕死の状況と予想される恥じらいを鑑みて、おしっこをどうしても拭いてもらう必要はあったんかと、女性に対しては思った。

 

 

 

【読んだ】殺人記念日

ふとしたことで人を殺し、その隠蔽という共同作業を経て夫婦円満となった「わたし」と妻。二人はもはや殺人を楽しむようになり、次なる獲物を求めていた。そんなとき、隠していたはずの被害者の死体を警察に発見されてしまう。そこにはある秘密があった――彼らは十八年前の連続殺人事件の犯人に罪をなすりつけようと画策するが……。数多くのミステリ最優秀新人賞にノミネートされ、国際的ベストセラーとなったサスペンス。

やー、ミリセント怖〜。

「わたし」も狡猾〜。

主犯は確かにミリセントだとしても、「わたし」も十分共犯ですから。十分ヤバい。ラストまでヤバい。

と言いつつも、「わたし」に肩入れして読んだが。

夫婦共働きで、子供も2人いて、家事育児しながら、よくもまあ誘拐監禁殺人隠蔽する時間があるな、とは思った。

テニスラケットで、人って死ぬんだな、とも思った。

分厚い本だったけど、展開が気になってスイスイ読めた。面白かった。