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【読んだ】黒人小屋通り

カリブ海に浮かぶフランス領マルチニック島。農園で働く祖母のもとにあずけられた少年は、仲間たちや大人たちに囲まれ、貧しいながらも天真爛漫な少年時代を過ごす。『マルチニックの少年』として映画化もされ、ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した不朽の名作、半世紀以上にわたって読み継がれる現代の古典、待望の本邦初訳!

知らない言葉がたくさん出てくるが、あれかなこれかなと想像しながら読んだ。マニヨックの粉とか、プチットバンドとか。ベケは白人のことだろう。

パンの実だとかマニヨックの粉とタラの身を使った食べ物とか。「黒人小屋通り」というんだから、連なって建つバラック小屋での暮らしってどんなだろうか。

世界の果てまでイッテQ!で観た映像などを総動員して、暮らしぶりを想像した。

マルチニック島のこともこの本で存在を知った。フランス海外県。

奴隷制度が撤廃されても、白人の下で働くこと以外の選択がなかった時代。

農場主に手ごめにされるなんていう衝撃が、当たり前の日常として語られたりするが、この物語の黒人たちに悲壮感は一切ない。

子どもに対して平手打ちだとか、こん棒で膝の裏をぶっ叩いたりして、しつけや教育がなされるが、悲惨さも感じられない。子どもらもたくましい。

黒人小屋通り

黒人小屋通り