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【読んだ】その年、わたしは嘘をおぼえた

2つの世界大戦が暗い影を落とす1943年、「オオカミ谷」と呼ばれる丘陵地で静かなくらしを送るわたしの前に、黒い心を持つ少女が現れた。わたしを、わたしの大事な人たちを、傷つけ、わなにかけ、おとしいれていく。わたしは闘うことにした。けれども、ことは、それだけですまなかった―嘘は真実をよそおい、11歳の少女を迷わせる。せつない決心は、予期せぬ結末へ…2017年ニューベリー賞オナー受賞作。

黒い心の持ち主ベティの悪たれっぷりが本当に嫌だなと、嫌悪感が生じる。しかし同時に憐れさも感じる。

「矯正不能」と烙印を押され、祖父母のもとへやってきたベティ。矯正不能って何をしたのかは語られないが、両親からの愛情の希薄さが感じられる描写も。

かたや良い大人に囲まれて、愛情いっぱいに暮らす主人公アナベル。そりゃあ、目を付けられるってもんです。

巧妙に嘘を付き、他人を嫌がらせをして傷付けて、一体彼女は自分の心の中の何を埋めていたんだろう。そしてきっとそれは満たされることがない。

児童書なので複雑な描写もなく、するすると読める。

大団円が大好きな私としては、少し寂しい結末だったけど、物語としてはこれがベストなんだろうなー。

その年、わたしは嘘をおぼえた

その年、わたしは嘘をおぼえた

  • 作者: ローレンウォーク,Lauren Wolk,中井はるの,中井川玲子
  • 出版社/メーカー: さえら書房
  • 発売日: 2018/10/25
  • メディア: 単行本
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