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【読んだ】十二人の死にたい子どもたち

廃病院に集まった十二人の少年少女。彼らの目的は「安楽死」をすること。決を取り、全員一致で、それは実行されるはずだった。だが、病院のベッドには“十三人目”の少年の死体が。彼は何者で、なぜここにいるのか?「実行」を阻む問題に、十二人は議論を重ねていく。互いの思いの交錯する中で出された結論とは。

映画のポスターだけ見ると、人狼ゲームだとか、神様の言うとおりだとか、ああいう系。主に中高生向けで、登場人物が教室でぎゃあぎゃあ言い合いして、殺したり殺されたりするやつ(憶測。ちゃんと観たことはない。食わず嫌い)。

でも、小説のあらすじを読むと、面白そうだったので、借りてみた。

借りたあとでAmazonのレビューをちょっと覗いたら、評価が良くなくて「しまった、失敗したか!?」と心配したけど、実際に読んでみたら、なかなか良かった!

密室会話劇的に物語が進み、推理展開に頭をついて行かすのは大変だったけど、読後感は心地良い。こういうのは好きだ。

映画のポスターの悪印象で、食わず嫌いしなくて良かった。

文庫の装丁も悪印象だけど、食わず嫌いしなくて良かった。

 

食わず嫌いといえば、「きみの膵臓を食べたい」も、タイトルが気持ち悪くて、食わず嫌いしている。

あの、インスリンを出す場所を。ランゲルハンス島を。と思って気持ち悪い。