金儲けばかりの両親にも、鬼のような校長先生にもうんざり。少女のストレスが頂点に達した時、なんと超能力が開花した。理不尽な大人達へのお仕置きが始まる。Netflix
両親のクズっぷりと、校長先生の恐怖制圧っぷりが、突き抜けてぶっ飛んでいて爆笑した。一緒に観ていたおっとめがね(道の駅行脚中の車の中だったので、正しくは耳で聴いていた)、10歳と6歳も大爆笑。耳だけで聴いていたおっとめがねも、セリフだけで吹き出していた。
そんな中で生活するのに、子どもたちは爛漫さを忘れず、萎縮せず、クズ大人たちに負けていない。このキャラクター設定のすがすがしさ、さすが、ロアルド・ダール原作!!
クズの大人たちが笑えるのは、ダールの人物作りの上手さももちろんだけど、役者さんの演じ方が極めているからだと思う。
両親は確かにマチルダへの共感さに欠けているが(大欠けだが)、「さあ、テレビを見ながら、夕飯食うぞ!」と、仲間はずれにする訳でも無いし、誰に対しても同等の裏表のないクズだから、キャラクターとしては嫌いになれない。最後は、急いでいるのに、ちゃんと書類にサインしてあげるしね。
虐待が、体罰が、という意見もあろうが、悪い大人を子どもがやっつけるというファンタジー。童話として存分に楽しむのが正しい見方だと思う。
原作本を久しぶりに読もうかな。
- 作者: ロアルド・ダール,クェンティン・ブレイク,Roald Dahl,Quentin Blake,宮下嶺夫
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 1991/05
- メディア: 単行本
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