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【読んだ】パールとスターシャ

1944年、ユダヤ人の12歳の双子、パールとスターシャはアウシュヴィッツ絶滅収容所に家族とともに送られ、優生学研究に取り憑かれた、“死の天使”、ナチス・ドイツの医師ヨーゼフ・メンゲレが集めた多くの双子たちとともに“動物園”と呼ばれる施設に入れられる。子供たちに自らを“おじさん先生”と呼ばせ、おぞましい人体実験を繰り返すメンゲレ医師の研究対象となった二人が、少女の純粋な目で見た恐るべき世界を叙情的な、それでいて力強い筆致で描いた物語。生命の尊さ、人間の言葉の力を描いた、そして人間の本質について深く考えさせられる一冊。

事実を元にしたフィクション。

内容は、「メンゲレ 双子」で検索すると読める残酷な史実が、物語と絡み合いながら再現されている。

子どもの目線で語られるので、ぼやけ、含みを持たせた表現が多く、「一体何が起きたのだ」と、しばしばページを戻し読み直し、理解する作業が多かった。残酷な事が起きているのに、文体のおかげが淡々とした感じ。でも双子がどうなっちゃうのかと気になって、じゃかじゃか読み進んだ。

「ベルリンは晴れているか」も最後希望があって良かったが、こちらのお話も希望があって良かった。

パールとスターシャ。

途中、スターシャの章でスターシャの名がわからなくなり(一人称語りだから、パールの名ばかりが出てくる)

「あれ、今語っている子はスシャータだったっけ?ん?スジャータ?ちがう」と、コーヒーフレッシュの名称と混同し、表紙を見返して「スターシャだった、そうそう」と思ったんだった。

パールとスターシャ (海外文学セレクション)

パールとスターシャ (海外文学セレクション)