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【読んだ】マデックの罠

内容(「BOOK」データベースより)
ビッグホーンを狩りに砂漠にやってきたマデックとガイドの大学生ベン。ところがマデックは、誤って山師の老人を撃ち殺し、その罪をベンに着せようとたくらんだ。そして―ベンを砂漠に放り出す。食糧も水もあたえず、裸で、裸足で。1973年エドガー・アラン・ポー賞受賞作品。

この本の存在は、小学生の頃から知っていた。図書館で、たまに手に取り、表紙と背表紙を眺めて、また戻す。という関係。

 

マデックというのは、インジャン・ジョーのような風貌の男で、そのマデックのインディアンの呪術で、主人公を追い詰める話なんだろう、と、勝手に想像していた。

だってマデックってなんかインディアンぽい名前だ。

 

そしてこのたび、二十年以上の時を超えて、改めて手に取った。そして読んだ。

そしたらなんと、マデックはインディアンじゃなかった。金持ちの実業家だ。

ここで脳内イメージが、インジャン・ジョーからメガネをかけていないムスカに変わった。

 

物語の中心は主人公ベンの砂漠サバイバル。

サバイバルの描写もハラハラワクワクするが、

ベンの倫理的な行動が素晴らしい。

そして、田舎の住人よ。もっと仲間を信じてやってほしかったよ。

それ位マデックが狡猾だということ。マデックのばか。

 

マデックの罠 (海外ミステリーBOX)

マデックの罠 (海外ミステリーBOX)

 

 映画化も2回されたそうですよ。

【読んだ】闇のダイヤモンド

善きアメリカ人に巡り会えて良かった。

ジャレットは、面倒くさがりながらも、難民達を放っておけない。根の優しさが漏れあふれている。

さすがあの母の子であり、モプシーのお兄ちゃんだね!

 

闇のダイヤモンド (海外ミステリーBOX)

闇のダイヤモンド (海外ミステリーBOX)

 

 

【読んだ】沈黙の殺人者

内容(「BOOK」データベースより)
野球チームの監督を殺害した容疑で裁判にかけられるジェレミー。―あのやさしい兄が人を傷つけるなんて、ありえない!妹のホープだけは無実を信じているのだが、事件について、兄はひとことも話そうとしない。「お願い、ジェレミー、やってないって伝えて!」―2012年エドガー・アラン・ポー賞(YA小説部門)受賞。

ミステリーを読む時は、

「え!?それってどういうこと!?」

「なんでなんで!?」と、展開にワクワクしながら読みたい質なのだけど、

真犯人の予想はなんとなくしていて、この自分の予想が当たっているか、いないのかを、確かめるためにただ読み進めた、という感じ。

私がまさにYAの年代であれば、この物語の内容にビックリさせられたのかもしれない。

ヤングアダルトのような感受性がもう残っていない。ということか。

 

あと、ヒロインの私語りで語られる自己像の描写。

―金髪。青い目。にきびのないハート型の顔。他の子たちより発育が早かったため、小学生の頃から自分で意識していた体つき。

この設定、いらなくないか。

「へー、そうすか」と、妬ましくなる気持ちを押し込めるのに苦労した。しかも自分で言っちゃってる。

そもそも主人公の思い込みの激しさに、ついて行けない部分があり(その行動力が真犯人をあぶり出すことにはなったんだけど)、

ますます感情移入出来なかった。

物語の展開にも、全く不要な情報だったよ、私にとっては!

 

沈黙の殺人者 (海外ミステリーBOX)

沈黙の殺人者 (海外ミステリーBOX)