内容(「BOOK」データベースより)
ビッグホーンを狩りに砂漠にやってきたマデックとガイドの大学生ベン。ところがマデックは、誤って山師の老人を撃ち殺し、その罪をベンに着せようとたくらんだ。そして―ベンを砂漠に放り出す。食糧も水もあたえず、裸で、裸足で。1973年エドガー・アラン・ポー賞受賞作品。
この本の存在は、小学生の頃から知っていた。図書館で、たまに手に取り、表紙と背表紙を眺めて、また戻す。という関係。
マデックというのは、インジャン・ジョーのような風貌の男で、そのマデックのインディアンの呪術で、主人公を追い詰める話なんだろう、と、勝手に想像していた。
だってマデックってなんかインディアンぽい名前だ。
そしてこのたび、二十年以上の時を超えて、改めて手に取った。そして読んだ。
そしたらなんと、マデックはインディアンじゃなかった。金持ちの実業家だ。
ここで脳内イメージが、インジャン・ジョーからメガネをかけていないムスカに変わった。
物語の中心は主人公ベンの砂漠サバイバル。
サバイバルの描写もハラハラワクワクするが、
ベンの倫理的な行動が素晴らしい。
そして、田舎の住人よ。もっと仲間を信じてやってほしかったよ。
それ位マデックが狡猾だということ。マデックのばか。
映画化も2回されたそうですよ。