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【読んだ】ルイの九番目の命

今週のお題「読書の秋」

九歳の誕生日を祝うピクニックで、ルイは崖から落ち、昏睡状態に陥る。現場にいた父親ピエールも行方不明になった。ルイの主治医パスカルは、傷心の母親ナタリーに心惹かれるまま、不可解な事件に巻き込まれていく。ミステリーの鍵を握るルイは果たして目を覚ますのか――。人間の深層心理に潜む闇を見事に描き出す、衝撃のサスペンス。

アカデミー賞監督アンソニー・ミンゲラによる映画化決定!
「驚くべき、サスペンス小説。神秘的で、胸が痛む」 ――アンソニー・ミンゲラ

映画が公開されるそうで、内容に猛烈に興味が惹かれた。ミステリアス!

小説版を探したら、愛川町図書館には無かったが、厚木市立図書館の書庫に蔵書でやったー。即日予約しました。

 

ややネタバレ

 

ペレーズ先生への悪意に満ちた態度は、精一杯のSOS。

ギュスターヴの正体が切ない!

この人は主人公にとっては敵なのか?と思った人が、実は味方。っていう設定は大好きだ。

ナタリーみたいな女は居がちだし、それに揺さぶられる男も情けない。

 

ルイの一人称での語りの、「ママン」呼びに中々慣れなかった。頭の中が、片桐キャプテンで一杯に。
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パパは「パパ」なのね。呼び方。


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映画『ルイの9番目の人生』公式サイト

 

ルイの九番目の命 (ソフトバンク文庫)

ルイの九番目の命 (ソフトバンク文庫)

 

 

 

 

【読んだ】カーテン

今週のお題「読書の秋」

ポアロ初読みが、最後の事件なのも、取っ掛かりとしてどうなのかと言うところだろうけど。

一体なにが起きているのか、読み進めても登場人物も背景も関連も読み取れず、雲をつかむよう。

ヘイスティングズもそんな気持ちだったのかな。最後の最後にネタばらしで、へえー!そうだったのか!と。自分で直接手をくださない犯人、という前情報はあったけど、最後まで誰かわからなかった。

元気なポアロの話もそのうち読んでみたい。

 

カーテン(クリスティー文庫)

カーテン(クリスティー文庫)

 

 

【読んだ】墓場の少年

読後感:(゜-゜)

一家惨殺の殺人鬼から逃れた赤ん坊が、墓場の幽霊たちに育てられる話。

一章ごと読み切りっぽく話は進み、少しずつ大人に近付く主人公。幻想的な話もあれば、異界・幻妖的な話も。

作者はジャングルブックリスペクトらしいけど、どちらかというと、ハリー・ポッター的な印象を受けた。主人公がジャックに狙われる理由が、たったそれっぽっちの予言で!と思ったのと、ジャックたちの存在理由や一体なにを生業にしているのか、もっと知りたかった。

あと、オーエンズ夫妻との絆をもう少し書いてくれればもっと感情移入出来たのに。

 

墓場の少年  ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活

墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活